🐕骨休み回：中国うまれのわんこたち

～ペキニーズ・チャウチャウ・シーズーのふしぎなルーツを探る～

（登場人物：小雪ちゃん＝ペキニーズ高校生／柴くん＝せどり柴犬高校生）

柴くん：
小雪ちゃーん、この前うちの近所のペットショップでさ、もふもふの犬3匹がならんで座っててん。
1匹は小雪ちゃんみたいなペキニーズで、もう1匹が**“しわっしわ”のチャウチャウで、
残りは“おっとり系ロングヘア”のシーズー**やった！

小雪ちゃん：
あら、3匹とも中華出身のわんこじゃないの✨

柴くん：
えっ！？その3匹、全部中国の犬なん！？

小雪ちゃん：
うん♪ でも見た目も性格もバラバラだから、あんまり知られてないよね。
今日はそのへん、柴くんにしっかり教えてあげようと思ってたのよ～！

柴くん：
おお…また始まったぞ、小雪ちゃん講座っ！📚w

小雪ちゃん：
まずは私、ペキニーズからいくよ✨
ペキニーズはね、**中国の皇族しか飼っちゃダメだった「宮廷犬」**なんだ。

柴くん：
お姫さまわんこやん…そりゃ気高いはずや…

小雪ちゃん：
古代中国では「獅子（しし）」が神聖な生き物とされてて、
ペキニーズは**「小さな獅子＝狛犬のモデル」**として大切にされてたの。

柴くん：
たしかに！あの顔、たてがみっぽいしな〜。
あと、態度が猫っぽいのも…ちょっと納得（笑）

小雪ちゃん：
うふふ。ちなみに、紫禁城（皇帝の宮殿）以外では門外不出だったって言われてて、
イギリスに渡ったのは19世紀末、アヘン戦争のころなの。

柴くん：
じゃあ次、チャウチャウ！
あれ、でかいし毛がめっちゃ分厚くて、なんか…ライオンみたいやったな。

小雪ちゃん：
チャウチャウはなんと、3000年以上前から中国にいたっていう超古代犬だよ！
しかも、昔は**猟犬、番犬、荷物運び、果ては食用まで…**なんでもこなす万能犬だったの。

柴くん：
えっ！？チャウチャウって…軍用犬みたいなポジションやったん！？
あんなのんびり顔してるのに…ギャップ！

小雪ちゃん：
今では「ぬいぐるみ」みたいな見た目だけど、昔は北方民族の遊牧生活を支えるたくましい相棒だったんだよ。

柴くん：
あの“青い舌”はなんなん？見たとき「え？」ってなったで！

小雪ちゃん：
あれはチャウチャウのチャームポイント✨
「青舌＝神聖で魔除け効果がある」って中国では信じられてたの。
他にも“舌が青い＝中国原産”のサインって言われてるね！

柴くん：
じゃあ次、シーズー！
あれもペキニーズに似てるけど、なんかおっとり感が強め？

小雪ちゃん：
シーズーはね、チベットの“ラサ・アプソ”って犬と、ペキニーズのミックスで生まれたと言われてるの。

柴くん：
え、ハーフわんこ！？

小雪ちゃん：
そうそう！
で、その2つを交配してできたのが**“獅子狗（ししく）＝シーズー”なんだ。
名前の「獅子（しし）」は、もちろん仏教で神聖な動物＝ライオン**からきてるよ！

柴くん：
たしかに、なんか“お坊さんの部屋に静かに座ってそう”な雰囲気あるなw

小雪ちゃん：
実際、シーズーはチベット仏教のお寺で僧侶たちの癒し犬として飼われてたんだって。
そしてその後、清の皇室にも献上されて、超高貴なわんこになったの。

柴くん：
てか、ペキニーズもシーズーもチャウチャウも、
どことなく“もふもふ＋神聖さ”あるけど、ぜんぜんルーツちゃうんやな！

小雪ちゃん：
そうなの！
簡単にまとめるとこんな感じかな👇

犬種	生まれ	もともとの役割	特徴
ペキニーズ	宮廷（北京）	皇族の抱き犬	高貴・小柄・猫っぽい
チャウチャウ	北方・遊牧地	狩猟・番犬・荷運び	青舌・ガード系・頑丈
シーズー	チベット＆清朝	仏教寺院 → 皇室犬	穏やか・毛ふさふさ・仏っぽい

柴くん：
で、今ではどの犬も日本や海外でよく見るってすごいな！
もともと「皇室の犬」やったのに、いまは公園でおじいちゃんと散歩してるもんなw

小雪ちゃん：
ね！でも、それって**「犬が人間の文化とともに進化してきた証」**だと思うんだよね。

柴くん：
たしかに。
おれたち柴犬も、縄文時代に狩りしてたけど、今じゃiPadの横で昼寝してるしな🐶💤

小雪ちゃん：
世界が変わっても、犬は人と一緒に生きる生き物なんだなぁって、ちょっとしみじみしちゃうね。

柴くん：
今日の話聞いてから、あの3匹並んだ姿がちょっと神々しく見えてきたわ…。

小雪ちゃん：
でしょ？
**「もふもふは見た目だけじゃない！」**って覚えておいてね！

柴くん：
よし、次見かけたらこう言うわ。
「おぬし、ただ者ではないな…」ってw

小雪ちゃん：
それ、声に出したら不審者だけど、心の中でならOK！笑🐾

🌸おしまい🌸
～もふもふ犬の歴史は、実は深いんです～