📡未来を創る中国人経営者：任正非（レン・ジョンフェイ）編～ゼロから世界最強の通信帝国を築いた、“影の巨人”～

（登場人物：小雪ちゃん＝中国ガチ勢ペキニーズ高校生／柴くん＝せどり柴犬男子高校生）

🟦Scene1｜「ファーウェイ」って聞いたことある？

柴くん：
小雪ちゃん、またまた聞いてええ？
「Huawei（ファーウェイ）」ってスマホの会社やと思ってたんやけど、なんか最近ニュースでも出てるし、アメリカにめっちゃ警戒されてるやん？あれどういうことなん？

小雪ちゃん：
お、そこに目をつけるとはやるね！ファーウェイはね、実はスマホよりも「通信インフラ（基地局・5G）」で世界を席巻した会社なんだよ。

柴くん：
えっ、スマホ会社ちゃうん？iPhoneのライバル的な？

小雪ちゃん：
それは“表の顔”。でも本当は、世界のネット回線や電話をつなげる裏のネットワーク部分で超すごい技術を持ってるの！
そしてそのファーウェイをゼロから作ったのが、任正非（レン・ジョンフェイ）って人！

柴くん：
なんか…すでにスケールでかすぎてちょっと怖いw

小雪ちゃん：
うん、実際「中国一の謎多きカリスマ」って呼ばれてるくらい、正体不明な部分も多い経営者なの。でもね、知れば知るほどすごい人なんだよ。

🟦Scene2｜貧乏すぎて“肉が年1回”だった子ども時代

小雪ちゃん：
任正非は1944年、中国の貴州省（きしゅうしょう）っていうめちゃくちゃ山奥の貧しい町で生まれたの。

柴くん：
またド田舎か…。中国の社長ってみんなスタート苦労人やな。

小雪ちゃん：
ほんとにね。任正非は家族が7人くらいいて、1年に1回しか肉が食べられなかったっていうくらい貧乏だった。
でも勉強だけは超がんばって、**重慶建築工業学院（いまの重慶大学）**に合格して、建築や工学を学んだの。

柴くん：
え、文系とかじゃないんやな！

小雪ちゃん：
完全に理系ガチ勢だね。
でも就職してもなかなか成功しなくて、30代になってから中国人民解放軍の通信部門に入ったんだよ。

🟦Scene3｜“軍人”から通信の天才へ？

柴くん：
え、軍人！？戦うの？

小雪ちゃん：
いやいや、彼は**「軍の中で通信技術を研究するエンジニア」**だったの。レーダーとかデータ転送とか、いまのネットの基礎になる技術を身につけたんだよ。

柴くん：
うわ…ガチやな…。なんかジャック・マーとかとは全然タイプちゃうな。

小雪ちゃん：
そう、ジャックは“おしゃべり天才”。任正非は“無口な軍師”タイプ。
しかも、その後軍の通信部門が縮小されて失業寸前になって、40代で「やるしかない！」って起業したのが…Huawei！

柴くん：
まって、それでできたの！？ファーウェイってそんなスタートなん！？

小雪ちゃん：
そうなの。最初は社員6人、資本金200万円くらいでスタートしたんだよ。

🟦Scene4｜1社で通信インフラを制覇！？

小雪ちゃん：
ファーウェイは最初、中国国内の小さな村の電話設備を改善するような仕事から始めたの。でも、
「いつか世界中の通信を支える会社になる」っていう目標を最初から掲げてたんだよ！

柴くん：
で、ほんまに世界に行ったん！？

小雪ちゃん：
うん。1990年代〜2000年代、ファーウェイはアフリカや東南アジアの発展途上国にどんどん進出して、「安くて高性能」な機器を提供しまくった。

柴くん：
なるほどなー、先進国より“これからの国”を先に押さえたってわけか！

小雪ちゃん：
その後、5Gの技術でも世界トップレベルに。今では世界170カ国以上の通信インフラにHuaweiの機器が使われてるんだよ。

柴くん：
ちょ、もうそれネットの“裏ボス”やん…。

🟦Scene5｜アメリカとの激しいバトル

小雪ちゃん：
その影響力が強すぎて、アメリカ政府から「安全保障の脅威」って名指しで制裁されるようになったんだ。

柴くん：
うわっ、ガチの国際問題やん！

小雪ちゃん：
うん。しかも2018年には、任正非の娘で副社長の**孟晩舟（モン・ワンジョウ）**がカナダで拘束されて、世界中がビックリ！

柴くん：
うわー…家族まで巻き込まれるとかヤバすぎる…

小雪ちゃん：
でも任正非は一歩も引かず、「我々は技術で勝つ」と言って、自社でOSも半導体も作る体制にシフトしてるんだよ。

柴くん：
なんか、普通の“起業家”の話ちゃうな…。
まるでスパイ映画の中の人みたい。

🟦Scene6｜任正非の“恐ろしいほど冷静”な名言

小雪ちゃん：
こんな任正非の名言、紹介するね。

“活下去。”
Huó xiàqù
「生き抜け。」

柴くん：
……短っ！？

小雪ちゃん：
でもこれが、彼が社員に送った唯一のスローガンなんだよ。
制裁もプレッシャーもある中で、「とにかく、生き抜くことが最優先」っていう強烈な意思表示。

柴くん：
うわ…たしかに重いわ…。短いけど、重たい。

🟦Scene7｜日本とのつながりは？

小雪ちゃん：
ファーウェイは実は日本とも深い関わりがあるよ。
例えば、名古屋にR&D（研究開発）センターがあるし、日本製部品をめっちゃ使ってるの。

柴くん：
じゃあ“敵”ってより、“お客さん”でもあるってこと？

小雪ちゃん：
まさにそれ！日本のメーカーにとってはファーウェイは大事な取引先の1つ。
あと、任正非自身が「日本の職人精神と技術を尊敬してる」って言ってるよ。

🟦Scene8｜未来を“国境を越えてつなげる”ビジョン

小雪ちゃん：
任正非は「通信は国を超える技術だ」って言ってる。
つまり、ネット回線やスマホっていう“目に見えない橋”で世界中の人をつなぎたいって考えてるの。

柴くん：
なんか…戦う人っていうより、つなぐ人なんやな。

小雪ちゃん：
そう。敵に見えて、実は世界中の裏で支えてる人。
それが任正非。

🟦ラスト｜柴くんの感想

柴くん：
うーわ、今回の話、今までで一番“重かった”かも…！

小雪ちゃん：
それが任正非の世界なんだよね。でも彼のすごさって、静かに・冷静に・でも確実に世界を変えてるところだと思う。

柴くん：
てかさ、小雪ちゃん…
これ今度のプレゼンに使ってもええ？

小雪ちゃん：
もちろん！しばCEO、がんばってね！🐶📡