“電気で世界を走らせる”職人社長の逆転物語
柴くん:
ねぇ小雪ちゃん、中国の電気自動車って最近めちゃくちゃ勢いあるよね?
「BYD」って会社の名前よく聞くんだけど、どんな人が作ったの?
小雪ちゃん:
それはね、「王伝福(ワン・チュアンフー)」っていう元バッテリー職人さん!
もともとは農村出身の苦学生だったんだけど、自分の手で“クルマの未来”をつくった人なんだよ✨
1. “農村の少年”から科学者へ
小雪ちゃん:
王伝福は1966年、中国の**安徽省(あんきしょう)**っていう田舎の農村で生まれたの。
子どもの頃は両親を亡くして、兄に育てられたんだよ。
柴くん:
えっ…めっちゃ大変な人生スタートじゃん…。
小雪ちゃん:
でも勉強が大好きで、**「化学こそ未来だ」**って考えて、
中学・高校でもめちゃくちゃ努力して、大学では電池の研究を極めたの!
2. 研究者から“電池会社の社長”に!
小雪ちゃん:
王伝福は大学卒業後、電池メーカーで研究してたんだけど、
「もっと自由に、いい電池を作りたい」って思って、1995年に自分の会社を作ったの!
柴くん:
それがBYD!?
小雪ちゃん:
そう!最初は社員20人だけの小さなバッテリー会社だったんだよ🔋
柴くん:
20人!? そこから世界トップのEV企業になるってスゴすぎ…
3. 「安くて質がいい」バッテリーが世界を変えた
小雪ちゃん:
当時、日本のバッテリー会社が強かったんだけど、王伝福は**「自分たちで全部作れば安くできる」**って考えて、
- 材料の調達
- 機械の製造
- 品質チェック
全部社内でやるようにしたの!
柴くん:
それって、たとえばお弁当屋さんが、米作りから配達まで全部自分でやるみたいな感じ?
小雪ちゃん:
まさにそれ(笑)! だからコストが下がって、質も安定したんだよ✨
4. 「電池で動くクルマを作ろう!」大転換の決断
小雪ちゃん:
2003年、王伝福は「次はバッテリーだけじゃなく、クルマそのものを作ろう!」って決めたの。
柴くん:
えっ、バッテリー会社が車を作るって、無謀すぎない!?
小雪ちゃん:
まわりには「バカげてる」って言われたけど、
彼は**「ガソリンはなくなる。次の時代は電気だ」**って信じて、
中古の自動車会社を買収して、電気自動車(EV)開発をスタートさせたんだよ。
5. テスラを追い越した!? 世界のEVトップメーカーへ
小雪ちゃん:
それから20年。今やBYDは世界で最も売れてるEVメーカーになってるの!
年 | EV販売台数(世界) |
---|---|
2022年 | BYDがテスラを逆転! |
2024年 | BYD:302万台、テスラ:183万台 |
柴くん:
え、テスラよりも売れてるの!?マジで!?
小雪ちゃん:
うん!中国だけじゃなく、東南アジア・南米・ヨーロッパ・日本にも進出中で、
「電気で走る未来」を世界に届けてるんだよ✨
6. 王伝福の名言と経営スタイル
“技术是王道,创新是灵魂。”
(Jìshù shì wángdào, chuàngxīn shì línghún)
「技術が王道で、イノベーションこそが魂だ。」
小雪ちゃん:
彼は技術者らしく、いつも「技術は心だ。会社の魂だ。」って言ってるの。
柴くん:
カッコいい…まさに“職人社長”って感じ!
小雪ちゃん:
あとね、ふだんは無口で、取材もあまり受けないけど、
社内では誰よりも工場や開発現場に足を運ぶタイプなんだって。
☕ まとめ:王伝福=“技術で世界を動かすバッテリーの申し子”
柴くん:
いや〜、王伝福って派手じゃないけど、めちゃくちゃ熱い人だね!
バッテリー職人が、世界の自動車を変えるなんて…マンガみたい。
小雪ちゃん:
うん。**「目立たなくても、確実に未来を変える」**っていう生き方、かっこいいよね。
柴くん:
ぼくもいつか、自分の“得意”を育てて、世界の役に立てたらいいな〜!
小雪ちゃん:
その気持ちがあれば、もう一歩進んでるよ🐾✨
コメント