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🏢第46回 鞍鋼集団(Ansteel Group)

中国の会社
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中国の“鉄のふるさと”に迫る!


1|柴くんの疑問:「宝武の次は、どこが強いの?」

柴くん:
ねぇ小雪ちゃん、宝武鋼鉄が世界1位の鉄鋼会社ってのはわかったけど、2位とか3位ってどうなってるの?

小雪ちゃん:
うん、実はその次に来るのが「鞍鋼集団(あんこうしゅうだん、Ansteel Group)」っていう中国の会社だよ!2024年の生産量は約5,000万トンで、世界3位。


2|そもそも「鞍鋼」って、どこにあるの?

小雪ちゃん:
鞍鋼の「鞍」っていう字は、鞍山(あんざん)市のこと。
ここは**中国・遼寧省(東北地方)にあって、“中国の鉄のふるさと”**と呼ばれているんだよ。

柴くん:
ふるさとって…日本で言うと、どこっぽい?

小雪ちゃん:
雰囲気的には、昔の**新日鉄八幡(福岡)**とか、**釜石製鉄所(岩手)**みたいな「重工業で日本を支えた町」って感じ!


3|鞍鋼の歴史ざっくり解説!

  • 1916年:前身となる製鉄所が創業(当時は日本の影響下にあった時代)
  • 1948年:中国で初めての「近代製鉄所」として再始動
  • 1950年代:中国の社会主義体制で“鉄鋼のモデル企業”に
  • 2021年:本渓鋼鉄グループと合併し、規模が倍増!

小雪ちゃん:
つまり、鞍鋼は「中国が近代国家になっていく象徴」でもあるんだよ!


4|どんな事業をしてるの?

柴くん:
鞍鋼って、なに作ってるの?

小雪ちゃん:
主にこんなものだよ!

  • 建設用鋼材(ビル・橋・ダムなどに使う)
  • 自動車用鋼板(日本やドイツの自動車メーカーにも供給)
  • 造船・機械用鋼材
  • 新素材(電磁鋼板など)

それに、鞍鋼は鉄鉱石の採掘も自社で行ってるのが強み!
いわば「鉄の自給自足システム」を持ってるんだ。


5|日本の企業と比べたらどう?

比較項目鞍鋼集団(中国)日本製鉄(日本)
本社遼寧省・鞍山市東京・大阪(2本社制)
生産量(2024)約5,000万トン約4,800万トン
特徴国営企業、鉄鉱石も保有技術力・品質に定評
輸出先アジア・欧州・中東など世界中(特に東南アジア強い)

柴くん:
おお、日本製鉄とめっちゃいい勝負してるじゃん!


6|「鉄の東北」としての役割

小雪ちゃん:
鞍鋼は、ただの企業じゃなくて地域経済の柱でもあるの。

  • 鞍山市の人口の多くが鞍鋼グループに関係
  • 学校、病院、住宅まで運営してる
  • まさに**“企業城下町”**

柴くん:
ちょっと昔のトヨタの豊田市とか、**日立市(日立製作所)**っぽい雰囲気だね!


7|まとめ:「中国の鉄の魂」は、まだ現役!

小雪ちゃん:
鞍鋼集団は、宝武に比べてちょっと地味に見えるけど、中国の鉄鋼の原点みたいな存在
今でも5,000万トン規模で生産してるし、国家プロジェクトにもたくさん関わってるよ。

柴くん:
宝武が“合体ロボ”なら、鞍鋼は“老舗の侍”って感じだね!


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