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🏢第47回 中国鋁業集団(CHALCO)

中国の会社
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アルミ業界の王者と、日本企業との違いをやさしく解説!


1|「アルミって、そもそもすごいの?」

柴くん:
ねえ小雪ちゃん、鉄はすごいってわかったけど…アルミってそんなに大事?

小雪ちゃん:
めっちゃ大事!
アルミは軽い・錆びにくい・電気をよく通すっていう優等生素材なの。
自動車、スマホ、電線、飛行機、太陽光パネル…もう、どこにでも使われてるよ。

柴くん:
鉄が“パワー型”なら、アルミは“スピード型”って感じやな!


2|「CHALCOって、どこの会社?」

小雪ちゃん:
アルミ業界で注目なのが、中国鋁業集団有限公司(CHALCO/チャルコ)
中国の国有企業で、アルミの世界2位の生産量を誇る超巨大企業だよ。

柴くん:
世界2位!? めちゃ強いやん…!


3|世界アルミ業界ランキング(2024年)

小雪ちゃん:
これが2024年の一次アルミ生産量と売上高のランキング

ランキング企業名生産量(一次アルミ)売上高(2024年)
1位ルサール(RUSAL)ロシア約410万トン約1.6兆円
2位中国鋁業集団有限公司(CHALCO)中国約400万トン約1.6兆円
3位アルコア(Alcoa)アメリカ約320万トン約1.5兆円
4位エミレーツ・グローバル・アルミニウム(EGA)UAE約270万トン約1兆円
5位ヒンダルコ(Hindalco)インド約260万トン約9,500億円

柴くん:
おお〜!CHALCOってホンマにガチ勢なんやな…。しかも国家ぐるみで運営してる感じ?

小雪ちゃん:
そう、資源も電力も工場もぜんぶ自社グループ内にあるのが強みなんだよ!


4|アルミ=「電気でできた金属」ってホント?

柴くん:
アルミってどうやって作るの?

小雪ちゃん:
「アルミナ」っていう白い粉を電気で分解して作るんだ。
つまり、めちゃくちゃ電力を使う金属

柴くん:
なるほど、だからCHALCOは自前で発電所まで持ってるのか!


5|日本のアルミ企業ってどうなってる?

柴くん:
ちなみに日本って、アルミではどうなの?

小雪ちゃん:
日本は昔はアルミも作ってたけど、今は一次精錬(アルミを作る工程)から撤退してるの。
その代わり、高精度の加工や圧延品では今も世界レベル!


6|日本の主なアルミ企業まとめ(2024年)

企業名生産量(一次アルミ)売上高(2024年)特徴
UACJ約8万トン(圧延品)約6,900億円缶材や自動車用アルミの世界トップクラス
住友電工精錬なし(加工品中心)約3兆9,000億円自動車のワイヤーハーネスなどで世界的シェア
昭和電工マテリアルズ精錬なし約5,000億円(推定)半導体・航空機向けなどの高付加価値アルミが得意

柴くん:
なるほど、**「量の中国、技術の日本」**って感じやな!

小雪ちゃん:
そのとおり♪
中国鋁業集団有限公司(CHALCO)は「国のエネルギーと資源をフル活用」したモデル、
日本は「高機能&高精度で差別化」するスタイルなんだよ。


7|これからのアルミ戦争は「グリーン」が鍵!

小雪ちゃん:
最近注目されてるのが、グリーンアルミ(再エネで作ったアルミ)

  • CHALCOも水力・太陽光を使った精錬を進めてて、
  • 日本もリサイクルアルミの活用高効率加工でCO₂削減に貢献中!

📌まとめ:アルミ業界はこう見るとわかりやすい!

比較ポイント中国鋁業集団有限公司(CHALCO)日本
(UACJ・住友電工など)
精錬能力◎ 世界トップクラス× 基本的に精錬はしていない
電力コスト◎ 自社で水力・火力を保有△ 外部電力に依存、高コスト
技術力○ 急速に成長中◎ 高精度・軽量分野で世界有数
グリーン対応○ 国家主導で展開○ 技術革新で対応中

柴くん:
なるほど〜!アルミって未来を動かす金属だったんやな。CHALCOも覚えたぞ!

小雪ちゃん:
そうそう、「軽くて強い」だけじゃなくて、「クリーンな社会」にも不可欠。
これからのものづくりを支えるのは、鉄とアルミの二刀流かもね!

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