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🌟第64回 張瑞敏(チャン・ルイミン)

中国の経営者
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壊して、生まれ変わる。中国家電を変えた“品質革命”の立役者


1. その男、冷蔵庫をぶっ壊す!? 

柴くん:
え、小雪ちゃん、ハイアールの社長って冷蔵庫を壊したってマジ…??

小雪ちゃん:
うん、それがほんとなんだよ!しかも、鉄のハンマーで。
1985年、山東省・青島の冷蔵庫工場で、不良品の冷蔵庫76台を、社員の目の前で「ガンッ!」って壊したの。

柴くん:
な、なんでそんなことを…?

小雪ちゃん:
「品質が悪いままじゃ会社に未来はない」っていう強いメッセージだったの。張瑞敏は、当時まだ若手の工場長だったけど、
その行動が話題になって、ハイアールの改革がスタートしたのよ。


2. 倒産寸前の工場を、世界ブランドへ

柴くん:
壊したのはショッキングだけど、それで会社はよくなったの?

小雪ちゃん:
めちゃくちゃ変わったよ。当時の青島冷蔵庫工場は、赤字続きで倒産寸前。
でも張瑞敏が来てからは「品質第一」を徹底して、
・社員の意識を変える
・製品検査を強化
・顧客満足を追求
って、基本から見直したの。

柴くん:
それで、あのハイアールになったんだね。

小雪ちゃん:
そう。中国の一地方企業だったハイアールは、今じゃ世界170カ国以上に展開してる超グローバル企業。
家電シェアも世界トップクラスで、「世界のハイアール」って呼ばれてるんだよ。


3. 壊したのは冷蔵庫だけじゃない

柴くん:
「冷蔵庫ぶっ壊し事件」が有名だけど、それ以外にもすごいことしたの?

小雪ちゃん:
もちろん。張瑞敏が壊したのは、古い体質そのもの。
たとえばこんな改革をしたよ👇

  • 工場の指示命令型の上下関係を解体して「自律チーム制」に
  • 評価制度を「年功序列」から「成果主義」へ
  • 社員が起業できるような「社内ベンチャー制度」を導入

柴くん:
会社の仕組みまで大改造じゃん…!

小雪ちゃん:
そうそう。これが「壊して、作る」っていう張瑞敏のスタイルなの。
中国の伝統的な企業文化に風穴を開けたって言われてるよ。


4. 名言ににじむ“信念”と“自由”

柴くん:
この人、めっちゃ熱いね。名言とかあるの?

小雪ちゃん:
あるよ、いくつか紹介するね。


🗨️ 名言①

没有成功的企業,只有時代的企業
Méiyǒu chénggōng de qǐyè, zhǐyǒu shídài de qǐyè
成功する企業など存在しない。あるのは「時代に合った企業」だけだ。

👉「一度成功しても、油断したら時代に取り残されるよ」っていう戒めの言葉。


🗨️ 名言②

日事日清,日毕日高
Rì shì rì qīng, rì bì rì gāo
その日のことはその日に終え、終えたなら昨日より高みにいけ。

👉仕事へのストイックさが出てるよね。


🗨️ 名言③

人单合一(レンダンフーイー)
Rén dān hé yī
社員と顧客価値が一体になることで、会社は進化する。

👉これはハイアールが提唱する独自の経営理論で、いま世界の経営学でも注目されてるよ。


5. ちょっと気になる「今」と「未来」

柴くん:
でもさ、今のハイアールってもう巨大企業じゃん。張さんは今でも社長?

小雪ちゃん:
今は引退して「名誉会長」になってるけど、経営にはまだ深く関わってるみたい。
それに彼が育てた人材たちが、世界で活躍してるんだよ。

柴くん:
なんか「社長」ってより「企業の思想家」って感じするな~。

小雪ちゃん:
うん、まさにそんな感じ。
古い体制を壊して、新しい価値観を作り出す。まさに“壊して、育てる人”だったね。


6. まとめ:冷蔵庫だけじゃなく、未来も壊して創った人

柴くん:
最初は「冷蔵庫ぶっ壊す社長」ってイメージだったけど、実はめちゃくちゃ深い人だった…!

小雪ちゃん:
そうだね。張瑞敏のやったことって、中国企業にとっても、世界の経営にとっても革命的だったと思う。
ただの「モノづくり」じゃなくて、「考え方」から世界を変えた人なんだよ。

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