学校のWi-Fiも、AIの土台も。中国の“もうひとつのファーウェイ”
1. H3Cってなに?実はネットのプロ集団!
柴くん:
小雪ちゃん、「H3C」って会社、なんかコードネームみたいじゃない?
聞いたことないけど、何してるの?
小雪ちゃん:
たしかに名前は地味だけど、H3Cは中国のネットワーク機器やサーバーを作ってる大手企業!
学校のWi-Fiルーターとか、AIのデータを動かすサーバーとか、裏方の仕事が中心なんだよ。
柴くん:
へぇ~じゃあ、ネットの仕組みを作ってる感じ?
小雪ちゃん:
そう!スマホでアプリが動くのも、ネットで動画が見られるのも、H3Cみたいな会社が“土台”を支えてるからなんだよ。
2. 実はファーウェイのライバル!?
柴くん:
でも中国ってさ、ネット系だとファーウェイが有名じゃん?似てない?
小雪ちゃん:
めっちゃ似てる!実際、H3Cは「もうひとつのファーウェイ」って言われることもあるんだよ。
柴くん:
えっ、仲間なの?
小雪ちゃん:
いや、むしろ昔はライバルだったの。
H3Cの前身は「Huaweiとアメリカの3Comが作った会社」だったけど、そのあと別れて、H3CはアメリカのHP(ヒューレット・パッカード)に買われたの。
今は中国企業の「紫光集団」って会社が親会社になって、中国のインフラに特化してるよ!
3. どんなモノを作ってるの?
柴くん:
H3Cって、実際どんなモノを作ってるの?
小雪ちゃん:
こんな感じだよ👇
- 企業や学校向けのWi-Fiルーター
- 大量のデータをさばくサーバー
- AIの計算を助けるGPUサーバー
- 病院や工場で使うネットのシステム
- 自社クラウド「H3C CloudOS」
柴くん:
スマホとかはないんだね?
小雪ちゃん:
うん、H3Cはスマホを作らず「企業や公共の裏方」に特化してるよ!
4. 2024年の売上は?
柴くん:
ちなみに、どれくらい大きい会社なの?
小雪ちゃん:
2024年の売上高は約500億元(日本円で約1兆円)!
日本のNECとか富士通のインフラ部門くらいの規模で、
「中国の学校・役所・病院に使われてるネット機器の20%以上」がH3C製って言われてるよ。
5. 実はAIにもめっちゃ強い!
柴くん:
裏方って言っても、AIとかにも関係してるの?
小雪ちゃん:
うん、むしろAIのためのサーバーにすごく力を入れてる!
- NVIDIAの最新チップを使ったAIサーバーを開発
- 中国国内の大学・研究機関のAI実験でも使われてる
- ファーウェイがアメリカの制裁でチップ使えない中、H3Cは正規ルートで部品を確保できてる!
柴くん:
それめっちゃ強みじゃん!
6. 未来を支える「見えない主役」
小雪ちゃん:
H3Cって名前は地味だけど、スマートシティ、スマート教育、スマート医療…
つまり「未来っぽい社会の土台」になる技術を作ってるの。
分野 | H3Cの活躍例 |
---|---|
教育 | オンライン授業用のクラウド&Wi-Fi |
医療 | AIで病気を早期診断する画像システム |
工場 | 自動で動くラインの制御サーバー |
街 | 防犯カメラ・信号・交通情報の管理 |
7. まとめ:「静かなる頭脳」が社会を動かす
柴くん:
H3Cって知らなかったけど、めっちゃ頭脳派企業だね。
小雪ちゃん:
そうだね。表には出ないけど、社会の仕組みを動かす“静かな頭脳”って感じ。
ファーウェイほど派手じゃないけど、じわじわとAI・クラウド社会を支えてるよ。
柴くん:
次にWi-Fiが切れたら、「H3Cさん頼む…!」って心の中で叫びそう(笑)
小雪ちゃん:
(笑)でもそうやって、見えないところにもヒーローがいるって知るの、大事だよね😉
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