知る人ぞ知る、通信インフラの“縁の下の力持ち”
柴くん:
最近「5Gインフラ」ってよく聞くけど、作ってる会社ってファーウェイ以外にもあるの?
小雪ちゃん:
もちろんあるよ!今日紹介する「FiberHome(ファイバーホーム/烽火通信)」もその1社。
地味だけど、めちゃくちゃ重要な存在なんだ📶
元は政府研究機関!国の通信を支えたエリート集団
小雪ちゃん:
FiberHomeは**1974年に中国の郵電部(いまの情報通信省)**が設立した国立研究所「武漢郵電科学研究院」からスタートしたんだよ。
柴くん:
つまり国の直系ってこと?
小雪ちゃん:
そうそう。それが2000年に民営化されて、「FiberHome」という名前で再スタート。
でも今も、中国の国家プロジェクトや軍・政府向けの通信インフラを多数担当してるんだ。
光通信のプロフェッショナル
小雪ちゃん:
FiberHomeは名前の通り、**光ファイバー通信(Fiber)**が専門。
柴くん:
Wi-Fiとかスマホの電波とは違うの?
小雪ちゃん:
それらの土台になる、地中や海底に張り巡らされた光ケーブルを作ってる会社だよ。
あと、通信機器やルーター、5G基地局、AIデータセンターもつくってるの。
2024年の売上は約4,300億円!
小雪ちゃん:
2024年の売上は約208億元(約4,300億円)くらい。
日本の会社でいうと、アンリツや日立国際電気に近い規模かな。
企業名 | 2024年売上(概算) |
---|---|
FiberHome | 約4,300億円 |
アンリツ(日本) | 約1,200億円 |
光通信(日本) | 約1兆円 |
ライバルはファーウェイ、ZTE、H3C!
柴くん:
中国の通信会社ってファーウェイが強いんじゃないの?
小雪ちゃん:
確かにファーウェイが1番有名だけど、FiberHomeは「光通信」に特化してるから、分野が少し違うの。
同じく政府案件が多い**ZTE(中興通訊)**や、ファーウェイとHPの合弁で生まれたH3Cともよく比較されるよ。
順位 | 企業名 | 特徴 |
---|---|---|
1位 | ファーウェイ | 世界最大級の通信機器メーカー |
2位 | ZTE | 政府案件に強い中堅メーカー |
3位 | FiberHome | 光通信・AIネットワークに特化 |
4位 | H3C | データセンター・企業ネットに強い |
データセンターにも進出!中国版AWSの裏側を支える
小雪ちゃん:
最近はAIやクラウドの時代になってきて、FiberHomeも**「スマートデータセンター」や「AI通信インフラ」**に投資してるんだ。
柴くん:
クラウドの裏方ってことか!
小雪ちゃん:
そう。たとえば中国の百度(バイドゥ)やテンセント、アリババが使ってるAIサーバーのネットワーク設備も、FiberHomeが関わってたりするよ。
日本でいうと、どんな立ち位置?
柴くん:
日本企業でいうと、FiberHomeってどんな感じ?
小雪ちゃん:
研究所スタートで、政府案件に強くて、通信機器を作ってるって考えると、
「NTTグループの研究所+NEC+住友電工」みたいなイメージだね。
柴くん:
合体ロボ感あるな…てか、けっこう国の中枢にいるじゃん。
まとめ:目立たないけど、通信を支えるプロフェッショナル
小雪ちゃん:
FiberHomeは、テレビやスマホみたいに表に出ないけど、
世界のインターネットを“線”のレベルから支えてる大事な企業なんだ。
柴くん:
ファーウェイとかに比べて目立たないけど、「裏で支える職人」って感じがしてかっこいいかも。
小雪ちゃん:
うん、「静かなプロ集団」ってイメージだね。
今後は中国の地方都市や一帯一路向けのインフラ輸出でも、さらに存在感を高めそうだよ。
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