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🏢第79回 紫光集団(Tsinghua Unigroup)

中国の会社
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国家戦略のど真ん中!? 中国半導体を背負って立つ「学び舎」ブランド


柴くん:
ねぇ小雪ちゃん、「紫光(ズーグアン)」っていう会社の名前聞いたことあるけど、紫色の照明でも売ってるの?

小雪ちゃん:
ふふ、全然違うよ(笑)!
紫光集団(Tsinghua Unigroup)は、中国の半導体業界で超重要な存在なんだ。


「清華大学」から生まれた、学びの力で産業を変える会社

小雪ちゃん:
紫光集団の「紫光」って、実は北京の名門「清華大学(Tsinghua University)」の別名から来てるの。

柴くん:
えっ、大学から生まれた会社なの?

小雪ちゃん:
そう!1988年に清華大学の出資で設立されて、大学の研究成果をビジネスに活かすための会社だったの。
いわば、日本でいう東大発ベンチャーの超大型版みたいな感じだね。


国家の命を受けて、半導体に突っ込んだ!

柴くん:
でも、大学の研究からどうして半導体に?

小雪ちゃん:
それが2000年代後半から、中国政府が「半導体を国産化せよ!」って国家プロジェクトを始めたの。
その中核を担ったのが、紫光集団だったんだよ。

柴くん:
じゃあ、ただの会社じゃなくて「国策会社」なんだ!

小雪ちゃん:
まさにそれ。
メモリ、チップ設計、通信IC、クラウドまで、ほぼ全部の領域に投資して、巨大グループになっていったんだ。


買収ラッシュ!何社もまとめて巨大化

小雪ちゃん:
2013年以降、紫光集団は一気に規模を拡大。
たとえばこんな企業をグループに入れたよ:

子会社主な分野備考
長江存儲(YMTC)NAND型フラッシュメモリ中国で唯一、量産に成功
紫光国微(Unigroup Guowei)セキュリティIC・スマートカード上場企業、政府系案件多数
紫光展銳(Unisoc)スマホ向けチップ(SoC)世界でも数少ない設計会社

柴くん:
全部チップとかメモリ系!?
つまり、「中国のインテル」目指してた感じ?

小雪ちゃん:
うん、中国版のインテル+サムスン+クアルコムを1社でやろうとしてたとも言えるかも。


売上は約1兆円超。だけど波瀾万丈…

柴くん:
でも、国の支援があったら最強じゃない?

小雪ちゃん:
と思うでしょ?でも実際は…
2020年前後に資金繰りが悪化して、巨額の負債を抱えてしまったんだ。

柴くん:
えっ、破綻寸前?

小雪ちゃん:
そう、2021年には事実上のデフォルト(債務不履行)状態に。
でも2022年に国有企業(智路資本)によって再編・救済
されて、また立ち直ったの。

柴くん:
まるでドラマみたいだな…


中国の中での立ち位置は?

小雪ちゃん:
紫光集団は、中国の中では**「広く浅く、でも国家的に重要」なポジション。
とくに
半導体分野で国産を進める上での橋渡し役**ってイメージかな。

柴くん:
日本でいうとどんな会社?

小雪ちゃん:
そうだね…ちょっと特殊だけど、
**「東大発の半導体企業+NEC+ルネサス+政府系ファンド」**みたいな感じ?

柴くん:
だいぶ複雑なハイブリッドやな!


まとめ:国家とともに進んだ半導体ベンチャー

小雪ちゃん:
紫光集団は、中国の“半導体独立作戦”の象徴みたいな存在だったの。
成功もあれば失敗もあったけど、今も中国の「自分たちでチップを作る」流れの中心にいるよ。

柴くん:
「清華大学発のチップ会社」とか、かっこいいな…
国と一緒に戦ってる企業って、アニメみたいな設定だね。

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