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🏢第90回 GTCOM(ジーティーコム)

中国の会社
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翻訳だけじゃない、“言葉の力”で世界を読み解く中国のAI企業


柴くん:
ねぇ小雪ちゃん、最近ニュースとかで「多言語AI」とか「自動翻訳」ってよく聞くけど、中国の翻訳系で有名な会社ってあるの?

小雪ちゃん:
あるよ!「GTCOM(ジーティーコム)」っていう会社があって、ただの翻訳じゃなくて**AIとビッグデータを使った“意味の分析”**までやってるの。


ふつうの翻訳とどう違うの?

柴くん:
DeepLとかGoogle翻訳でもすごいな~って思うけど、それと何が違うの?

小雪ちゃん:
GTCOMのすごいところは、翻訳だけじゃなくて「その情報が何を意味してるか」まで読み取ることなんだ。
たとえば、「○○という商品がヨーロッパで話題」とか「△△という国で政治的な発言が増えてる」みたいに、世界中の言葉の動きを分析できるの。

柴くん:
えっ、それってニュースの“空気”までわかっちゃうってこと?

小雪ちゃん:
そうそう。企業や政府が「何をどう発信すればいいか」を判断する材料にもなってるよ。


中国の“翻訳司令塔”的ポジション

柴くん:
どうしてそんなことができるの?

小雪ちゃん:
GTCOMは、中国政府の外文局(翻訳・広報機関)グループの一員で、政府主催の国際会議とか、国連系イベントの翻訳支援もしてるの。
AI翻訳ツール「YeeCloud(イークラウド)」とか、「YeeSight(イーサイト)」っていう感情分析AIも持ってるよ。

柴くん:
おお…なんかスパイ映画の世界みたい。

小雪ちゃん:
うん、でも合法だし(苦笑)!しかも最近ではニュース分析・金融・法律・医療など、いろんな分野でGTCOMの技術が使われてるの。


具体的にはどんな場面で使われてるの?

小雪ちゃん:
たとえば――

  • G20やBRICSのような国際会議での同時通訳・AI翻訳支援
  • 企業のマーケティング分析:海外SNSやニュースの感情分析で製品評価を調査
  • 金融リスク予測:株価に影響しそうな言葉の動きから市場を予測
  • 教育機関のAI翻訳:大学や研究機関で多言語翻訳や論文要約に活用

柴くん:
えっ、それって翻訳の域を超えてるよね。


売上と成長:AI業界の“言葉の番人”

小雪ちゃん:
GTCOMは非上場だけど、グループ全体としては2024年には約30億元(約600億円)規模の売上があるって言われてるよ。
でもそれより注目されてるのは、「AIと言語分析を結びつけた唯一無二の企業」っていう立ち位置!

柴くん:
たしかに、Googleとかは翻訳だけど、“情報の意味”まではやってないかもね。


他のAI翻訳企業とどう違うの?

企業名特徴
GTCOM翻訳+AIによる意味・感情分析
Google翻訳世界中のユーザーが使う多言語翻訳エンジン
DeepL文法や自然な表現の正確さで人気
iFLYTEK(科大訊飛)音声認識が得意で教育・音声翻訳に強み

小雪ちゃん:
こう見ると、GTCOMは**“読み取る”翻訳会社**って感じかもね。

柴くん:
翻訳業界の探偵だ…!


まとめ|翻訳のその先へ

柴くん:
今までは翻訳って「言葉を変えること」だと思ってたけど、
GTCOMの話を聞いたら、「世界の流れを読む手段」になってるんだね。

小雪ちゃん:
うん、まさに“翻訳の先にある価値”を探してる会社。
これからAI時代になっても、「言葉の意味を深く理解する力」ってすごく大事になると思うな。


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