― 世界初の“折りたたみスマホ”を出した、中国の挑戦者企業―
1|Royoleはどんなことをしている会社?
柴くん:
「Royole(ロヨル)」って聞いたことないけど、どんな会社なの?
小雪ちゃん:
Royoleは中国・深圳発のテクノロジー企業で、**折りたためるディスプレイ(フレキシブルディスプレイ)**を開発してた会社なんだ。
中国語では「柔宇科技(ロウユー・コージー)」って言うよ。
柴くん:
えっ、それってまさか、スマホをパカッと折れるやつ?
小雪ちゃん:
そのとおり!しかも、世界で初めて市販の折りたたみスマホを出したのはRoyoleなんだよ。
Samsungよりも早かったんだ。
2|どんなスマホを出したの?
柴くん:
どんなスマホだったの?
小雪ちゃん:
2018年に発表された「FlexPai(フレックスパイ)」っていう機種で、開くとタブレット、たたむとスマホになるという仕組みだったの。
柴くん:
じゃあ、Galaxy Foldの先輩ってこと?
小雪ちゃん:
そうそう!ただし、最初のモデルはちょっと分厚くて、操作性も微妙だったってレビューもあったけど、「折りたたみ時代の幕開け」を作ったのは間違いなくRoyoleだよ。
3|フレキシブルディスプレイって何がすごいの?
柴くん:
でもさ、ディスプレイってガラスじゃないの?折れるなんてどういう仕組み?
小雪ちゃん:
Royoleは、プラスチック素材を使った超薄型ディスプレイを自社で開発したんだ。
曲げたり巻いたりしても壊れないから、スマホだけじゃなくて、服・帽子・車の内装にも応用できるんだよ!
柴くん:
えっ、服にディスプレイって…未来すぎる!
小雪ちゃん:
実際にファッションショーで「着るディスプレイ」を発表したこともあるよ👗✨
4|なぜ最近あまり聞かないの?
柴くん:
でも最近、Royoleって名前をあんまり聞かない気がする…
小雪ちゃん:
それには理由があるんだ。
研究開発には成功したけど、量産や販売体制、資金面で苦戦してしまって、2021年ごろから経営が不安定になっちゃったの。
柴くん:
技術はあるけど、ビジネスとしてはむずかしかったのか…。
小雪ちゃん:
うん。スマホ市場は競争が激しいから、製品の完成度やマーケティング、サポート体制も大事だしね。
5|それでも技術力は世界レベル?
柴くん:
じゃあ、もう終わっちゃったの?
小雪ちゃん:
完全に終わったわけじゃなくて、今はBtoB(企業向け)事業にシフトしてるみたい。
たとえば、車のダッシュボード用ディスプレイとか、看板や広告用の巻取り型ディスプレイを企業向けに提供してるよ。
柴くん:
派手さはなくなったけど、技術をちゃんと活かしてるんだね。
小雪ちゃん:
そう。研究者出身の創業者らしく、今でも**「フレキシブル技術で世界を変える」**という夢は続いてるんだよ。
6|まとめ:未来を先に見すぎた挑戦者
柴くん:
Royoleって、「最初に折りたたみスマホ出したのに、今は静かにがんばってる」って感じの会社なんだね。
小雪ちゃん:
うん。「先に行きすぎたチャレンジャー」っていう言い方もできるかも。
でも、その技術や発想は今でも他の企業に影響を与えてるんだ。
柴くん:
たしかに、今ふつうに出てる折りたたみスマホも、Royoleの一歩がなかったら遅れてたかもなあ。
小雪ちゃん:
そう思う!技術だけじゃなくて、夢を形にしようとした姿勢が、すごく印象的な会社だよ📱🌈
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