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🏢第156回 Mengniu(蒙牛乳業)

中国の会社
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国際資本とマーケティングで成長した中国乳業の挑戦者


1. 蒙牛の歩みと特徴

柴くん:小雪ちゃん、この前は伊利を教えてもらったけど、ライバルの蒙牛ってどんな会社?

小雪ちゃん:蒙牛は1999年にできた比較的新しい会社。スタートは従業員200人、年間売上はわずか約7億円くらいだったんだ。でも20年ちょっとで3兆円規模に成長した、中国でも珍しい急成長企業なんだよ。

柴くん:えっ!?200人から3兆円!?まるでベンチャー企業が大企業に化けた感じだね。


2. 投資家と国際提携

小雪ちゃん:蒙牛の特徴は、国際資本をうまく取り入れたことだよ。

  • 中国の国有企業「華潤集団」が筆頭株主
  • オランダの乳業大手「フリースランド・カンピーナ」が戦略パートナー

この2つの支援で、資金力も技術力も一気に強化できたんだ。

柴くん:へぇ、伊利が国内志向なのに対して、蒙牛は「外資と手を組んで世界を狙う」感じなんだね。


3. 商品戦略とヒット製品

柴くん:どんな商品が売れてるの?

小雪ちゃん:代表的なのは――

  • 「真果粒(Zhen Guo Li)」:果肉入りの飲むヨーグルト。若者に大ヒット。
  • 「特侖蘇(Telunsu)」:プレミアム牛乳ブランド。品質の高さを前面に出して都市部で人気。
  • アイスや低温ヨーグルト:健康志向に合わせて拡大中。

柴くん:おしゃれ系商品が多いんだね。伊利が「国民的ブランド」なら、蒙牛は「都会派」って感じがする!


4. マーケティングの工夫

小雪ちゃん:蒙牛は宣伝にも力を入れていて、有名なエピソードがあるよ。

  • 2003年、中国の大ヒット番組「超級女声(中国版アイドルオーディション)」のスポンサーになって、一気に全国区の知名度を獲得。
  • 2018年からはFIFAワールドカップ公式スポンサーになって、国際的なブランドイメージを高めた。

柴くん:なるほど、サッカーやオーディション番組って若者に刺さるよね。マーケティングが上手いんだ!


5. 研究開発と健康志向

柴くん:最近は中国でも健康ブームって聞くけど、乳製品も関係あるの?

小雪ちゃん:うん。蒙牛は「低糖ヨーグルト」や「高タンパク乳飲料」を次々出してるよ。さらに北京や上海に栄養研究所を設けて、乳酸菌やプロバイオティクスの研究を進めてる。

柴くん:ただ牛乳を売るんじゃなくて、健康食品メーカーに近づいてるんだね。


6. まとめ

小雪ちゃん:まとめると、蒙牛は国際資本を背景に急成長した中国第2位の乳業メーカー。ヒット商品や巧みなマーケティングで若者をつかみ、研究開発にも積極的なんだ。

柴くん:伊利が「国を代表する安心ブランド」なら、蒙牛は「グローバル志向でオシャレなブランド」って感じかな!

小雪ちゃん:そうそう。同じ牛乳でも、会社ごとにカラーが全然違うのが面白いよね。


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