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🏢第157回 WeBank(微衆銀行)

中国の会社
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中国初の“ネット専業銀行”が生んだ金融革命


1. WeBankってどんな銀行?

柴くん:小雪ちゃん、この前ネット銀行の話が出たけど、中国に「WeBank(微衆銀行)」ってあるんだよね?

小雪ちゃん:そうそう。WeBankは2014年に深センでできた、中国初のネット専業銀行だよ。支店や窓口は一切なくて、スマホやパソコンだけで口座開設から融資まで全部できちゃう。

柴くん:日本の楽天銀行や住信SBIネット銀行みたいな感じか!


2. テンセントが後ろ盾

小雪ちゃん:WeBankを作った中心は、IT大手のテンセント。だからサービスは「WeChat(中国版LINE)」と連動してて、アプリからそのまま残高確認や送金ができるの。

柴くん:LINEから銀行がそのまま使えるってこと?それは便利すぎる…!


3. サービスの特徴

小雪ちゃん:WeBankの特徴はね――

  • 小口融資:AIが信用スコアを算出して、最短数秒で融資可能
  • 中小企業向け融資:売上データを基に担保なしで融資
  • 低コスト運営:支店がないから手数料が安い

柴くん:従来の銀行じゃ借りにくい人たちも助かるんだね。


4. 成長スピード

柴くん:実際どれくらい大きいの?

小雪ちゃん:2024年の時点で――

  • 総資産:約45兆円
  • 純利益:約3,000億円
  • 利用者数:3億人以上

設立からわずか10年で、中国の中堅〜大手銀行クラスに並んでるよ。

柴くん:たった10年で!?日本の銀行じゃ考えられない成長スピードだ…。


5. 日本のネット銀行と比べると

小雪ちゃん:代表的な日本のネット銀行と比べるとこんな感じ(2024年)。

  • WeBank(中国):総資産 約45兆円、純利益 約3,000億円
  • 住信SBIネット銀行:総資産 約11兆円、純利益 約480億円
  • 楽天銀行:総資産 約13兆円、純利益 約630億円

柴くん:うわっ、WeBankは楽天や住信SBIの3〜4倍の規模!しかも利益も数倍じゃん。

小雪ちゃん:そう。ユーザー数も桁違いで、WeBankは3億人以上。日本のネット銀行はまだ1,000万口座前後だから、その差は歴然だよ。


6. 中国国内の銀行と比べると?

柴くん:でも、中国にはめっちゃ大きい銀行があるでしょ?ICBCとか。

小雪ちゃん:うん。中国四大銀行と比べるとこうなるよ(2024年)。

  • 中国工商銀行(ICBC):総資産 約530兆円
  • 中国建設銀行(CCB):総資産 約480兆円
  • 中国銀行(BOC):総資産 約420兆円
  • 中国農業銀行(ABC):総資産 約460兆円
  • WeBank:総資産 約45兆円

柴くん:あっ…桁が一つ違う(笑)。WeBankもすごいけど、やっぱり国有のメガバンクはケタ違いなんだな。

小雪ちゃん:そう。でも「支店ゼロ・設立10年」でここまで伸びたのは異例。中国の銀行界でイノベーションを起こした存在なんだよ。


7. 強みと課題

柴くん:WeBankの強みって、やっぱりAIとスマホ?

小雪ちゃん:そう。強みは――

  1. テンセントのWeChatと連動した利便性
  2. AIによる信用スコアで小口融資を大量に回せる仕組み
  3. コストの低さ(支店がない)

でも課題もあるよ。

  • 個人情報や信用スコアの透明性
  • 規制当局からの監視
  • 地方でのネット環境の格差

8. まとめ

小雪ちゃん:まとめると、WeBankは総資産45兆円・利用者3億人超の巨大ネット銀行。日本の楽天銀行や住信SBIより3〜4倍大きく、中国国内でも存在感を増している。四大国有銀行にはまだ遠いけど、成長スピードと革新性では群を抜いているんだ。

柴くん:日本で言うと「楽天銀行+LINE」を超進化させて、しかも10年で中堅銀行クラスに成長したってことか。すごい時代だね!

小雪ちゃん:うん。中国の金融の未来を考えると、WeBankみたいな「ネット専業銀行」がますます主役になっていくかもしれないよ。


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