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🔥第160回 Vipshop(唯品会) vs Pinduoduo(拼多多)

中国の会社
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アウトレット特化と共同購入、さらに世界へ


1. 中国ECの多様な戦略

柴くん:中国のECってアリババやJD.comのイメージが強いけど、それ以外にもすごい会社があるんだよね?

小雪ちゃん:そうだよ。たとえば「Vipshop(唯品会)」と「Pinduoduo(拼多多)」。どちらも総合型じゃなく、特化型の戦略で大成功した会社なんだ。


2. Vipshop(唯品会)とは?

小雪ちゃん:Vipshopは「アウトレット特化型EC」。ブランド品や衣料品の余剰在庫を大量に仕入れて、ネットで割引販売してるんだよ。

  • 設立:2008年
  • 売上:2024年で約8兆円
  • ユーザー層:7割が女性(ファッション・コスメが中心)
  • 強み:ブランドとの在庫処分ネットワーク+割安感

柴くん:日本でいうと「ZOZOTOWN+三井アウトレットパーク」をスマホでやってる感じか!


3. Pinduoduo(拼多多)とは?

小雪ちゃん:一方のPinduoduoは「共同購入型EC」。アプリで友達や家族と一緒に買うと安くなる仕組みで、SNSみたいに広がって人気になったんだ。

  • 設立:2015年
  • 売上:2024年で約8兆円
  • 純利益:約1.3兆円(利益率が高いのが特徴)
  • ユーザー層:農村部や地方都市の消費者が多い
  • 扱う商品:生鮮食品から日用品まで幅広い

柴くん:日本で言うと「メルカリ+コストコのまとめ買い」をSNSでやってる感じだね!


4. 2社の違いを整理すると

  • Vipshop(唯品会)
    → ブランド在庫のアウトレット特化
    → 女性ファッションやコスメ中心
    → 都市部の消費者に人気
  • Pinduoduo(拼多多)
    → 共同購入で安く買える
    → 食品・日用品中心で生活密着
    → 地方や農村の消費者に強い

柴くん:同じECでも、ターゲットも戦略もまったく違うんだね。


5. Pinduoduoの海外戦略「Temu」

柴くん:そういえば、最近CMで「Temu(ティームー)」って名前をよく聞くけど、あれってPinduoduoと関係あるの?

小雪ちゃん:大あり!TemuはPinduoduoが海外向けに展開しているアプリなんだ。2022年にアメリカでスタートして、今はヨーロッパや日本にも広がってるよ。

  • キャッチコピー:「Shop like a billionaire(億万長者みたいに買おう)」
  • 特徴:とにかく激安。洋服が500円、イヤホンが300円みたいな価格で売られてる。
  • 売上規模:2024年にはすでに数兆円規模に拡大。広告費を大量投下してユーザー数を急増させた。
  • 日本展開:2023年からアプリ配信開始。若い世代を中心に利用者が急増中。

柴くん:なるほど!アプリのCMでよく見る「Temu」は、Pinduoduoの“海外版”だったのか!


6. Temuと日本での例え

小雪ちゃん:日本で例えると「Qoo10(メガ割で人気)+メルカリ」みたいな感覚に近いね。安さとまとめ買い感覚で一気に人気を集めてる。

柴くん:そう言われるとイメージ湧く!確かに「めちゃ安い」ってところが受けそうだね。


7. まとめ

小雪ちゃん:まとめると――

  • Vipshop(唯品会):アウトレットに特化、都市部・女性に人気、売上8兆円規模。
  • Pinduoduo(拼多多):共同購入型で急成長、地方に強く、利益率も高い。
  • Temu(海外版):Pinduoduoの海外ブランド、アメリカ・日本でも急拡大中。

柴くん:アリババやJD.comみたいな総合型に正面から勝負せず、特化型+海外展開で成功してるのが面白いね!

小雪ちゃん:そうそう。中国ECは単に「大きい」だけじゃなく、戦略の多様さが世界市場を動かしてるんだよ。

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