テンセント傘下の「eスポーツ配信の王者」
1. Huyaってどんな会社?
柴くん:この前Douyuを教えてもらったけど、もう一つのライバルが「Huya(虎牙直播)」なんだよね?
小雪ちゃん:そうそう。Huyaは2016年にYY(歓聚時代)から独立して誕生した、中国の大手ライブ配信プラットフォーム。特徴はeスポーツ配信にめっぽう強いことなんだ。
柴くん:へぇ〜、Douyuと同じ「ゲーム配信」だけど色が違うんだね。
2. 規模と売上
小雪ちゃん:2024年のHuyaの売上は約2,800億円。ユーザー数は月間8,500万人以上。Douyu(売上約3,000億円・ユーザー1億人超)とほぼ同じ規模で、中国では「2強体制」になってるよ。
柴くん:なるほど。日本のTwitchに匹敵するくらいの存在なんだね。
3. テンセントとの関係
柴くん:Huyaの強みって何?
小雪ちゃん:最大の武器はテンセント(Tencent)傘下ってこと!
- テンセントはLoLや王者栄耀、PUBGモバイルなどの大人気ゲームを持ってる。
- その公式eスポーツ大会をHuyaが独占配信することが多い。
柴くん:えっ、それ最強じゃん。ゲームの親会社がスポンサーってことか。
4. Douyuとの違い
小雪ちゃん:DouyuとHuyaの違いを整理するとこんな感じ。
- Douyu(斗魚)
- 武漢発のゲーム配信サイト
- 「投げ銭文化」に強み
- ユーザー数:約1億人、売上:約3,000億円
- Huya(虎牙直播)
- テンセント傘下、広州が拠点
- eスポーツ大会配信に強み
- ユーザー数:約8,500万人、売上:約2,800億円
柴くん:なるほど。Douyuが「ニコニコ感覚の投げ銭配信」なら、Huyaは「Abemaのeスポーツチャンネル」みたいなイメージかな?
小雪ちゃん:そうそう、イメージ的にはぴったり。
5. 課題と規制
柴くん:でも中国って、ゲーム配信は規制されるって聞いたことあるよ?
小雪ちゃん:その通り。未成年のゲーム利用制限や配信コンテンツの監視が強化されてるから、HuyaもDouyuも政府規制の影響を大きく受けるんだ。さらに2020年にはテンセントが両社を合併させようとしたけど、独占禁止法の審査で却下されたんだよ。
柴くん:あ、だから今も「2強」のままなんだね。
6. まとめ
小雪ちゃん:まとめると、Huyaはテンセント傘下のeスポーツ配信プラットフォームで、Douyuと並んで中国ゲーム配信の2強。ユーザー数8,500万人、売上2,800億円規模。ゲームメーカーとの強いつながりを武器に成長してるんだ。
柴くん:DouyuとHuya、同じ「ゲーム配信」でも個性が違うんだね!
小雪ちゃん:そう。中国の配信市場は「Douyu=投げ銭型」「Huya=eスポーツ型」で住み分けてるってわけ。
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