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🔥第167回 中国の宅配戦国時代

中国の会社
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順豊・中通・韵達 vs 京東物流・菜鳥


1. 宅配大国・中国

柴くん:小雪ちゃん、中国って宅配がめっちゃ多いって聞いたけど、どのくらいなの?

小雪ちゃん:すごいよ。年間で1,000億個以上の荷物が動いてるんだ。日本の宅配は40億個くらいだから、25倍以上

柴くん:えぇ!想像できない…ポストが壊れそう…。

小雪ちゃん:それだけ大きいから、宅配会社もたくさんあって、まるで「戦国時代」みたいな競争になってるんだよ。


2. 勢力図の中心にいる3社

柴くん:誰が一番強いの?

小雪ちゃん:中心はこの3社だよ。

  • 順豊速運(SF Express):スピードと品質。いわゆる「プレミアム配送」。
  • 中通快逓(ZTO Express):取扱量ナンバーワン。コスパで圧倒。
  • 韵達快逓(Yunda Express):ローコストで地方に強い。

柴くん:おぉ、順豊は“高級”、中通は“大量輸送”、韵達は“安さ”って感じだね。


3. 新勢力の登場

柴くん:でも“三国志”みたいに3社だけで争ってるの?

小雪ちゃん:いや、それが違うんだ。ここに新しい勢力が参戦して、さらに混戦してきたんだよ。

京東物流(JD Logistics)

  • EC大手「京東(JD.com)」が母体。
  • **「今日注文、今日届く」**スピード配送が売り。
  • 自社で倉庫やトラックを持ち、AIやドローンも活用。

菜鳥(Cainiao/アリババ系)

  • アリババが作った物流プラットフォーム
  • 自前で配送するというより、各社をつなぐ“司令塔”役。
  • 越境EC(海外配送)で力を発揮。

柴くん:つまり、Amazonや楽天が自分で宅配をやり始めたような感じ?

小雪ちゃん:そう!それに加えて、菜鳥は「データと国際物流」で勝負してるから、戦い方がちょっと違うんだ。


4. 数字で見る勢力の大きさ

小雪ちゃん:ざっくり数字で並べるとこんな感じ。

会社年間取扱量売上高特徴
順豊(SF)約100億個約3.7兆円高速・高級配送
中通(ZTO)約240億個約1.6兆円最大シェア、低価格
韵達(Yunda)約120億個約7,000億円ローコスト、大衆派
京東物流(JD)約35億個約1.2兆円EC直結、テクノロジー活用
菜鳥(Cainiao)約20億個約6,000億円国際物流、データ強み

柴くん:うわ、中通だけで日本全部の6倍…。でも京東と菜鳥もすごい存在感だね。


5. 戦国時代の構図

柴くん:じゃあ、この5社ってどう戦ってるの?

小雪ちゃん:まとめると――

  • 順豊:速さと安心感で「高級市場」を制覇。
  • 中通:圧倒的な量で「庶民市場」を押さえる。
  • 韵達:安さ勝負で地方ユーザーに浸透。
  • 京東物流:テクノロジーと自社ECで都市部を攻略。
  • 菜鳥:国際物流とシステムで全体をコントロール。

柴くん:まるでRPGのパーティーみたい。戦士(順豊)、軍団長(中通)、庶民派(韵達)、テクノロジー担当(京東)、軍師(菜鳥)って感じ!

小雪ちゃん:いい例え!まさにそれだよ。


6. 今後の行方

柴くん:これからどうなるんだろう?

小雪ちゃん:ポイントは3つ。

  1. AIと自動化:仕分けロボットやドローンで効率化。
  2. 越境EC:日本やヨーロッパへ、安く速く届けられるか。
  3. 環境対応:EV配送やリサイクル梱包でエコ競争。

柴くん:ただの宅配じゃなくて、技術や国際戦略の勝負にもなってるんだね!


7. まとめ

小雪ちゃん:まとめると――

  • 中国宅配は「三国志」から「戦国時代」へ。
  • 順豊・中通・韵達に加えて、京東物流と菜鳥が参戦。
  • 規模の大きさは日本の25倍以上。勝者は世界物流の主役になりうる。

柴くん:宅配の話なのに、まるで歴史小説みたいでワクワクするね!

小雪ちゃん:そう、中国の宅配戦争はただのビジネスじゃなくて、“世界の物流地図を塗り替える物語”なんだよ。

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