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🔥第169回 三麺志

中国の会社
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日清・康師傅・統一企業、そしてアフリカ市場へ


1. 三国志ならぬ「三麺志」

柴くん:小雪ちゃん、この前「康師傅」の話を聞いたけど、日清と台湾の統一企業も強いんだよね?

小雪ちゃん:そうだよ。ラーメン業界は「日清(日本)」「康師傅(中国)」「統一企業(台湾)」の三大勢力が並び立ってる。まさに“三国志”ならぬ“三麺志”だね。

柴くん:おぉ!日中台のラーメン王者が世界を巡って戦ってるのか!


2. 三社のプロフィール

小雪ちゃん:まずは3社をざっくり整理しよう。

  • 日清食品(日本)
    • 世界初のインスタントラーメンを発明。
    • 「カップヌードル」は世界共通語。
    • 売上:7,000億円規模。
  • 康師傅(Master Kong/中国)
    • 中国の国民的ラーメンブランド。
    • 国内シェア40%以上。飲料も強い。
    • 売上:6,000億円規模。
  • 統一企業(Uni-President/台湾)
    • 台湾最大の食品会社。
    • 中国や東南アジアで強い。セブンイレブン台湾も経営。
    • 売上:5,000億円規模。

柴くん:どの会社も“国内王者+海外進出”って感じだね。


3. 数字で見る三国戦争

小雪ちゃん:2024年の売上ベースでまとめると――

会社本拠地売上高主力市場強み
日清食品日本約7,000億円世界80か国以上発明力・ブランド力
康師傅中国約6,000億円中国本土国内シェア圧倒
統一企業台湾約5,000億円台湾・中国・東南アジア地域戦略の巧みさ

柴くん:うわ、三つ巴でほぼ同じくらい!これは熱い戦いだ…。


4. 戦略の違い

小雪ちゃん:三社は戦い方も違うんだよ。

  • 日清食品:グローバル均一戦略。「カップヌードル」を世界中に広める。
  • 康師傅:ローカル密着戦略。中国人の舌に徹底対応(辛さ・牛肉・酸辣)。
  • 統一企業:地域分散戦略。台湾+中国+東南アジアを結ぶ“地理的ネットワーク”を武器にする。

柴くん:三国志でいうと――

  • 日清=諸葛亮(知恵と発明で世界を動かす)。
  • 康師傅=曹操(巨大な中国市場を抑える覇王)。
  • 統一企業=孫権(地の利を生かして巧みに立ち回る)。

小雪ちゃん:その例え、めっちゃわかりやすい!


5. アフリカ市場の台頭

柴くん:でもなんで最近アフリカ市場が注目されてるの?

小雪ちゃん:理由は3つ。

  1. 人口増加:アフリカは人口が爆発的に増えていて、食の需要も急増。
  2. 手軽さ:インスタントラーメンは調理が簡単で保存がきく。
  3. 価格:1食あたり数十円でお腹を満たせるのは強い。

柴くん:つまり、アフリカは「新しい巨大な胃袋」ってことか!


6. アフリカでの三国の動き

小雪ちゃん:各社のアフリカ戦略はこんな感じだよ。

  • 日清食品
    • ナイジェリアなどに工場を建てて現地生産。
    • 「Indomie」ブランドで市場トップ。
    • すでにアフリカ最大シェア。
  • 康師傅
    • まだ本格進出は少ないけど、東アフリカや南部アフリカに輸出を開始。
    • 中国のインフラ投資と合わせて販売網を広げつつある。
  • 統一企業
    • 東南アジアからの輸出をベースに、北アフリカへアプローチ。
    • まだ小規模だけど潜在力はある。

柴くん:え、アフリカではもう日清が一歩リードしてるんだ!?

小雪ちゃん:そう。実は「Indomie」はナイジェリアの国民食レベルなんだよ。現地の子どもに「好きな食べ物は?」って聞くと「インドミー!」って答える子が多いくらい。


7. 将来の戦いの舞台

柴くん:じゃあ、これからの戦いのカギはアフリカ?

小雪ちゃん:そうだね。中国国内はすでに競争が激しくて成長余地が少ないから、康師傅も統一企業も海外、とくにアフリカを狙ってる。日清は先行者として有利だけど、今後どう守り切るかが課題。

柴くん:つまりラーメン三国戦争の“最終決戦の地”がアフリカになるわけか…。


8. まとめ

小雪ちゃん:まとめると――

  • 世界のラーメン三大勢力は 日清・康師傅・統一企業
  • 日清は「発明と世界ブランド」、康師傅は「中国市場の覇者」、統一企業は「地域の巧みな立ち回り」。
  • これからは アフリカ市場が最大の戦場になる。
  • 日清はすでにアフリカで強いが、康師傅・統一企業が追い上げる構図。

柴くん:インスタントラーメンの戦いが世界規模で繰り広げられてるなんて、知らなかった!

小雪ちゃん:そうだね。食べ物ひとつで、世界の人口動態や経済の未来が見えてくるんだよ。

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