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🏢第180回 Pop Mart(泡泡瑪特)

中国の会社
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──LABUBUがつくる“かわいくてちょっと不思議”な世界


1. 「Pop Mart」って、なに屋さん?

柴くん:ねぇ小雪ちゃん、「Pop Mart(ポップマート)」って名前、よく聞くけど…
雑貨屋さん?それともおもちゃ屋?

小雪ちゃん:うーん、どっちも近いけどちょっと違うんだ。
Pop Martは、中国発のデザイナーズトイブランド
つまり、“アートとキャラクターの中間”を売ってる会社なんだよ。

柴くん:アートとキャラの中間?なんかオシャレそうだね。

小雪ちゃん:うん!代表作は、**「ブラインドボックス」**って呼ばれる小箱。
中にどのキャラが入ってるか開けるまで分からない、“ガチャ+プレゼント”みたいな仕組み!

柴くん:なるほど!開ける瞬間がワクワクするやつだ!


2. 「開盒(カイフー)文化」が生んだ社会現象

小雪ちゃん:この“開ける文化”、中国では**「開盒(カイフー)文化」**って呼ばれてて、
まさにPop Martが生み出したムーブメントなんだ。

柴くん:そんなに人気なの?

小雪ちゃん:めっちゃ人気!
2010年に創業してから、2024年の売上はなんと約1,500億円
中国のショッピングモールではどこにでも店舗があるし、
海外も含めて30か国・500店舗以上展開してる。

柴くん:うわ、それもう“世界トイ帝国”じゃん。


3. 主役はMollyからLABUBUへ

柴くん:前は「Molly」ってキャラが有名だったよね?
小雪ちゃん:そう!Molly(モリー)はPop Martを有名にした初代エース
香港のアーティスト、**Kenny Wong(ケニー・ウォン)**が作った金髪の女の子で、
ちょっとふてくされた顔がトレードマーク。

柴くん:なんか“かわいくないのにかわいい”感じがクセになるよね(笑)
小雪ちゃん:そうそう!それが受けて、2010年代の中国でMollyブームが起きたんだ。

でもね――今の主役は、**LABUBU(ラブブ)**に完全にバトンタッチしてるの!


4. LABUBUとは?

柴くん:ラブブ?どんなキャラなの?

小雪ちゃん牙が生えてる小さなモンスター妖精
デザイナーは、同じく香港出身のアーティストKasing Lung(カシン・ルン)
彼の作品「The Monsters」シリーズの中に登場する人気キャラなんだ。

柴くん:たしかに、ちょっと怖いけどかわいい。
小雪ちゃん:でしょ? その**“怖カワ”バランス**がたまらないの。
表情や衣装がシリーズごとに違ってて、ハロウィンやクリスマスVer.も出る。
SNSでは「#LABUBU開盒」タグが毎週トレンド入りしてるほどだよ。


5. LABUBU人気の秘密

柴くん:でも、どうしてそんなに人気出たんだろ?

小雪ちゃん:理由は3つ!

1️⃣ ストーリーがある
 Kasing Lungの世界観がすごく緻密で、
 LABUBUたちは“森に住む妖精”という設定。
 フィギュアを集めることで、“物語の断片”がそろうように作られてる。

2️⃣ デザインの幅が広い
 かわいい系・ホラー系・ギャグ系、どんなジャンルにも合う。
 たとえば「海賊LABUBU」や「眠るLABUBU」みたいに、
 集めて並べるだけで小さな絵本みたい。

3️⃣ SNS映え
 写真にすると背景との調和が抜群。
 中国版インスタ“小紅書”では、LABUBUを主役にしたミニ写真日記が大人気。

柴くん:へぇ〜、ただのフィギュアじゃなくて“感情があるキャラ”なんだね。


6. 売上の主役もLABUBU!

小雪ちゃん:しかもビジネス的にもすごいの。
Pop Mart全体の売上のうち、今は3〜4割がLABUBU関連
Mollyを超えて、完全に“ブランドの看板”になってる。

柴くん:えっ、もうそんなに!?
小雪ちゃん:うん、Pop Martの海外店舗でも、
一番目立つ場所に置かれてるのはいつもLABUBUシリーズなんだ。


7. Pop Martのすごさ:アート×確率×心理戦

柴くん:ブラインドボックスって、正直ちょっと運任せじゃない?
小雪ちゃん:それがうまいの(笑)。
Pop Martは「確率」をデザインしてるんだ。
1箱約1,500円。
中身はランダムで、**“シークレット(超レア)”**が1/144とかの確率で入ってる。

柴くん:なるほど…その“あと1個出るかも”で人はやめられなくなるやつだ(笑)
小雪ちゃん:そう! それに加えて、キャラの魅力と箱のデザインもかわいい。
だから“買う→飾る→撮る→共有する”まで全部が体験になってる。


8. 日本や世界との比較

会社名主な製品売上(2024年)特徴
Pop Mart🇨🇳ブラインドボックス(Molly・LABUBU)約1,500億円キャラ×アート×確率
サンリオ🇯🇵ハローキティなど約800億円キャラ王国・多世代向け
メディコム・トイ🇯🇵BE@RBRICK約500億円アート志向・限定生産
Funko🇺🇸POP!フィギュア約1,200億円映画・アメコミとのコラボ重視

柴くん:つまりPop Martは“アート×かわいい×ギャンブル性”で他と差をつけたんだね。
小雪ちゃん:うん。
サンリオが「安心のかわいさ」なら、Pop Martは「予測できないかわいさ」!


9. 未来のPop Mart:デジタルLABUBUの登場

柴くん:これからはどうなるの?
小雪ちゃん:Pop Martはすでにデジタル・メタバース化を進めてるよ。
LABUBUやMollyを3Dアバター化して、
アプリでコレクション棚を飾ったり、ARで写真を撮ったりできる。

柴くん:おぉ、“リアルとバーチャルのトイ融合”だね。
小雪ちゃん:そう! そのうち“AI LABUBU”がユーザーと会話したり、
「今日の気分に合うLABUBUコーデ」を提案してくる未来も近いかも。


10. まとめ

小雪ちゃん:まとめると――

  • Pop Martは中国発のデザイナーズトイブランドで、売上は約1,500億円
  • 代表キャラMollyに続き、LABUBUが世界の主役に。
  • LABUBUは“怖カワ”な妖精で、SNSと相性抜群。
  • Pop Martは“確率をデザインしたエンタメ企業”。
  • 今後はデジタル×AI×アートトイの世界へ。

柴くん:うーん、Pop Martってもう“おもちゃ屋”じゃなくて、
ワクワクを商品化する会社」って感じだね!
小雪ちゃん:そう、それが一番しっくりくる✨
開ける瞬間にドキドキして、出てきたキャラに心を掴まれる。
それこそ、Pop Martが作りたかった**“子ども心の再発明”**なんだ。

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