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🏢第182回 DJI Agriculture(大疆農業科技)

中国の会社
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──ドローンで田んぼを守る、“空の農業革命”


1. 「DJI」って、ドローンの会社でしょ?

柴くん:小雪ちゃん、DJIってあのドローンの会社だよね?
小雪ちゃん:そう! 本社は中国・深圳(シンセン)。
世界のドローン市場のシェア70%以上を握る、空の王者。
でも実はその中に「農業専門チーム」があって、それが**DJI Agriculture(大疆農業科技)**なんだ。

柴くん:へぇ〜、ドローンって空撮だけじゃなくて、農業にも使うんだ!


2. 農業ドローンってなにするの?

小雪ちゃん:一言で言うと、“空飛ぶ農薬散布機+AI農業アシスタント”だね。

DJIの農業ドローンは、上空から田んぼや畑を見ながら——
🌾 農薬や肥料をまく
🌿 病害虫の発生を検知
📸 作物の生育をAIで分析

こういう仕事を**自動でこなす「空のトラクター」**みたいな存在なの。

柴くん:うわ、まさに近未来農業だね。
昔は人が汗だくで散布してたのに、今はドローンが代わりにやるのか…。


3. 人気モデルは「Tシリーズ」

柴くん:どんなドローンが使われてるの?
小雪ちゃん:代表モデルは「Tシリーズ」。
たとえばDJI Agras T50は、最大40kgのタンクを積んで、
1回の飛行で約20〜25分、16ヘクタール(東京ドーム3個分)をカバーできる!

柴くん:えっ、そんな広範囲!?
小雪ちゃん:そう。しかもAI航路設計+自動障害物回避+夜間モードまである。
人間より正確に、しかも疲れない(笑)


4. 数字で見る「空の農業」

指標数値(2024年時点)
導入台数(世界累計)約120万台
DJI農業ドローンの世界シェア約60%
年間売上(推定)約2,000億円前後
散布面積(累計)約30億ヘクタール以上(日本の国土の約80倍)

柴くん:ちょっと待って…30億ヘクタールってケタおかしくない?
小雪ちゃん:ほんとにそれぐらい。中国国内のほか、インド・東南アジア・中南米にも広がってるの。
まさに“世界の農業を空から変えてる会社”だね。


5. 農家がドローンを使う理由

柴くん:でもさ、なんでドローンがそんなに必要なの?
小雪ちゃん:一言で言うと、“人手不足と効率化”。
たとえば中国や日本では、高齢化で農作業の担い手が減ってる。
でもDJIのドローンを使えば、1人で何十ヘクタールも管理できる

柴くん:なるほど、それで人が足りなくても生産量を保てるわけか。
小雪ちゃん:うん。
しかもドローンは、農薬の無駄を減らせるから環境にも優しいんだよ🌱


6. “空のデータ農業”へ進化中

柴くん:農薬をまくだけじゃなくて、データも取れるの?
小雪ちゃん:そう!そこが最近のDJI Agricultureのすごいところ。
AIカメラで作物の色や成長度合いを撮影して、
「この畑は肥料が足りない」とか「病気の初期症状が出てる」って分析してくれる。

柴くん:つまり、ドローンが“先生”になるのか。
小雪ちゃん:そう、まさに“空から診断する農業医”。
しかもスマホアプリと連動して、地図上に健康状態を表示できるんだ。


7. 日本との関係も深い

柴くん:日本でも使われてるの?
小雪ちゃん:うん!
日本では、ヤマハ発動機やクボタと連携して導入が進んでる。
特に稲作農家の間では「人より正確」「作業時間1/5」で話題だよ。

柴くん:たしかに日本の田んぼ、ドローンが飛んでるニュース見たことある!
小雪ちゃん:そう。DJIは2023年に東京にも拠点を作って、
アジアのスマート農業ハブ”を目指してるんだ。


8. 他社との比較(世界の農業ドローン競争)

会社名特徴売上規模
DJI Agriculture🇨🇳世界最大。AI自動飛行+データ分析。約2,000億円
XAG(極飛科技)🇨🇳農業ドローン特化。スマート農機にも進出。約500億円
Yamaha Motor(ヤマハ)🇯🇵産業用無人ヘリで先駆者。約1,000億円(農業機器部門)
John Deere🇺🇸トラクター×AIでスマート農業展開。約6兆円(全体)

柴くん:DJI、やっぱり頭ひとつ抜けてるね。
小雪ちゃん:そう。XAGが追ってるけど、精度・アプリ・台数でまだ差があるね。


9. 未来の構想:「空+地+AI」

柴くん:これからのDJI Agricultureって、どんな方向に進むの?
小雪ちゃん:すでに“次の農業モデル”を構想してるよ。

  • 空:ドローンで観測・散布
  • 地:無人トラクター・センサーで補助
  • AI:クラウドで全体を最適化

この3つをつなぐ「統合型スマート農業システム」を世界展開中なんだ。

柴くん:うわ、それもう“人のいない農業”の世界じゃん。
小雪ちゃん:うん、でも目的は“人を減らす”じゃなくて、
人をラクにする”なんだよ。
王者DJIが次に目指してるのは、**「空から守る地球」**なんだ🌍


10. まとめ

小雪ちゃん:まとめると——

  • DJI AgricultureはDJIの農業部門。
  • ドローンで農薬散布・作物診断・AI分析を自動化。
  • 売上は約2,000億円、世界シェアは60%超
  • 日本でも導入が進み、スマート農業の中心企業に。
  • 未来は空+地+AIの統合型農業を目指している。

柴くん:すごいなぁ…。
“空撮の会社”から“地球の食を支える会社”になってる。
小雪ちゃん:そう。DJI Agricultureはまさに、
**「テクノロジーで田んぼを救う会社」**なんだよ✨

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