🏢第１９３回　奈雪（Naixue）

──「お茶とパンで、心をやさしく満たす」中国発の癒しブランド

1. 中国の“お茶革命”を支えたもう一人の主役

柴くん：この前のHeyteaの記事、すごかったね！
でももうひとつ、「奈雪（ナイシュエ）」ってブランドも人気あるんでしょ？

小雪ちゃん：そうなの✨
実はHeyteaと奈雪は、中国の**“新茶飲文化”をつくった2大ブランド**なの。
ただね、Heyteaが「お茶をファッションにしたブランド」なら、
奈雪は「お茶を癒しに変えたブランド」なんだ🍃

2. 女性がつくった“やさしいお茶の空間”

小雪ちゃん：奈雪をつくったのは、女性起業家の**彭心（ポン・シン／Peng Xin）**さん。
彼女はもともとファッション業界の出身で、
仕事に追われる毎日を過ごす中で、こう感じたの👇

「お茶を飲む時間って、心を整える時間だよね。」

だから2015年、深センで最初の奈雪をオープン。
コンセプトは「美味しいだけじゃなく、気持ちまで癒せるお茶屋」☕️

3. 「お茶＋パン」＝奈雪スタイル

柴くん：あれ？奈雪ってパンもあるよね？

小雪ちゃん：そう！奈雪は「お茶とパンの組み合わせ」を生み出したブランドなんだ。
香り高いフルーツティーと、ふわふわの焼きたてパンを一緒に楽しむスタイル。

紅茶の香りと甘いパンの香ばしさが合わさると、
「飲む＋食べる＝癒しの時間」になるんだよ🌸

「喝茶，不只是消费，而是一种生活。」
(Hē chá, bú zhǐ shì xiāo fèi, ér shì yī zhǒng shēng huó.)
「お茶を飲むことは、消費じゃなく、生き方の一部なんです。」

4. 店のデザインは“心の休憩所”

小雪ちゃん：奈雪の店舗はほんとに居心地がいいの✨
木のぬくもり、柔らかい照明、ゆったりした音楽…。
まるで「無印良品×スタバ」みたいな空間。

柴くん：Heyteaが“Apple Store”みたいなら、奈雪は“森カフェ”って感じ？
小雪ちゃん：そうそう🍃
おしゃれなんだけど、どこか“安心できる空気”があるんだよ。

「空间要像朋友的怀抱，让人安心。」
(Kōng jiān yào xiàng péng yǒu de huái bào, ràng rén ān xīn.)
「お店の空間は、友達に抱きしめられるような安心感であるべき。」

5. “ペアで過ごすお茶時間”という文化

小雪ちゃん：実は奈雪は、彭心さんと夫の**趙林（Zhao Lin）**さんが一緒に立ち上げたブランドなんだ。
だからテーマの一つに「ペアで楽しむお茶時間」があるの。

お茶とパン、恋人と友達、仕事と休息。
どんな組み合わせでも、“2つの調和”を大切にしてるんだ✨

柴くん：いいね、なんかロマンチック。
小雪ちゃん：でしょ☺️

6. 代表メニューは“ストロベリーチーズティー”

小雪ちゃん：奈雪で一番人気なのが「ストロベリーチーズティー（芝士草莓）」🍓
いちご果肉入りの紅茶に、チーズフォームをのせたデザートみたいなドリンク。

他にも「グレープフルーツ烏龍」や「白桃ジャスミン」など、
香りと果実感を重ねたティーラインが人気なんだよ。

柴くん：名前からして癒されるねぇ…。

7. 成長スピードと規模

年	出来事	売上規模
2015年	深センで1号店オープン	—
2018年	全国200店舗突破	約300億円
2021年	香港上場（新茶飲ブランド初）	約700億円
2024年	約1,200店舗・売上約1,000億円	約1,000億円

柴くん：すごい！Heyteaと並ぶ規模だ！
小雪ちゃん：うん✨
でも奈雪は「店舗数より、居心地の質」で勝負してるんだ。

8. 女性リーダーとしての哲学

小雪ちゃん：彭心さんは女性起業家としても注目されてて、
社員の約7割が女性。
彼女のモットーはこれ👇

「女性の優しさは、経営における強さでもある。」
(Nǚ xìng de wēn róu, shì lǐng dǎo de lì liàng.)
「女性のやさしさは、リーダーシップの力になる。」

柴くん：やさしさが“強さ”って、すごく素敵だね。
小雪ちゃん：そう☺️
だから奈雪のブランドには“人を責めない優しさ”が流れてるの。

9. 奈雪 vs Heytea：同じお茶でも“心の向き”が違う

項目	Heytea（喜茶）	奈雪
創業者	聶雲宸（男性・19歳起業）	彭心（女性・30代起業）
イメージ	革新・都会・デザイン	癒し・温かみ・共感
店舗デザイン	近未来的・白基調	木目調・自然光
代表商品	チーズティー	フルーツティー＋パン
ターゲット	Z世代・トレンド志向	女性・リラックス志向
ブランド像	“お茶界のApple”	“お茶界の無印良品”

柴くん：なるほど〜。
Heyteaは“出かけたくなるお茶”、奈雪は“帰りたくなるお茶”だね。
小雪ちゃん：まさにそれ✨

10. 奈雪の“これから”

小雪ちゃん：今、奈雪は「奈雪の生活館（Nayuki Life）」っていう新業態も展開してるよ。
お茶だけじゃなく、香り・雑貨・スイーツを組み合わせた“ライフスタイルブランド”へ進化中。

柴くん：わぁ、癒しがどんどん広がってるんだね。
小雪ちゃん：うん☺️
Heyteaが「お茶の未来」を作ってるなら、
奈雪は「お茶の居場所」を作ってる感じ。

11. 彭心さんの名言

「品牌不是卖产品，而是传递温度。」
(Pǐn pái bú shì mài chǎn pǐn, ér shì chuán dì wēn dù.)
「ブランドは商品を売るものじゃない。温もりを伝えるものだ。」

柴くん：うん、これは心に残る…。
小雪ちゃん：でしょ？
彼女は“癒しをデザインする経営者”なんだ。

12. まとめ

小雪ちゃん：まとめると——

奈雪は2015年、彭心さんによって深センで創業。
コンセプトは「お茶＋パンで、癒しの時間を届ける」。
店舗は全国約1,200店、売上は約1,000億円。
哲学：「やさしさはブランドの力になる」。
Heyteaが“刺激のブランド”なら、奈雪は“ぬくもりのブランド”。

柴くん：う〜ん、どっちも魅力的だけど、
疲れた日には奈雪に行きたくなるな〜。
小雪ちゃん：うん☺️
奈雪は“お茶を飲む場所”じゃなくて、
**“心を休ませる居場所”**なんだよ🍵🌿