──中国スポーツ三強、世界を駆ける!
1. かつて「ナイキの国」だった中国
柴くん:中国のスポーツブランドって、
昔はナイキとかアディダスばっかりだったんじゃないの?
小雪ちゃん:その通り!
2000年代までは「国産ブランド=安い・ダサい」って見られてたの。
でも今や、中国の3つのブランドが世界市場で存在感を放ってる✨
それがこの3社👇
- 🟥 Anta(安踏):実力派の“王者”
- 🟧 Li-Ning(李寧):デザインで勝負する“個性派”
- 🟩 Xtep(特歩):若者に人気の“ストリート派”
2. 三強の基本データ
| ブランド | 創業 | 売上(2024年) | 本社 | ターゲット | 一言でいうと |
|---|---|---|---|---|---|
| 🟥 Anta(安踏) | 1991年 | 約1兆4,000億円 | 福建省 | 世界市場・プロスポーツ | 王道のグローバル戦略 |
| 🟧 Li-Ning(李寧) | 1990年 | 約8,000億円 | 北京 | デザイン志向・Z世代 | 中国文化×モード |
| 🟩 Xtep(特歩) | 1999年 | 約6,000億円 | 福建省 | 若者・ストリート層 | “走れるファッション” |
柴くん:うわ、どれも日本のアシックスより大きいじゃん!
小雪ちゃん:そう✨
中国ブランドの勢い、今ほんとにすごいんだよ💥
3. Anta(安踏)──「買収の帝王」
小雪ちゃん:まずはAnta(安踏)!
このブランドは、とにかく“世界を買う戦略”で成長したんだ。
柴くん:買うって?
小雪ちゃん:たとえば👇
- イタリアの高級ブランド「FILA」を買収
- フランスの「Descente China(デサント中国)」を運営
- アメリカの「Wilson」「Arc’teryx」などが所属する
**Amer Sports(アメア・スポーツ)**も買収!
つまりAntaは「ナイキに勝つ」のではなく、
「ナイキの横に立つ企業群を“自分の傘下”に入れた」んだ🌍
柴くん:え、それもうナイキより強くない!?
小雪ちゃん:そう言われてる(笑)
2024年の売上は約1兆4,000億円、
中国のアパレル業界ではアディダスを抜く勢いなんだ👑
4. Li-Ning(李寧)──「文化で戦うブランド」
小雪ちゃん:次はLi-Ning(李寧)。
創業者の李寧さんは、実はオリンピック金メダリスト体操選手なんだ🤸♂️
柴くん:え、スポーツ選手が作った会社なんだ!?
小雪ちゃん:うん✨
彼は「中国のスポーツ文化を世界に発信したい」って思って、
90年代にブランドを設立。
でも2010年ごろまでは地味だったの。
それが2018年、中国文化×ストリートファッション路線に転換して大成功🔥
たとえば、北京風の龍や漢字をあしらったウェア、
「中華風スニーカー」などを世界のファッションショーに出して、
“東洋的でクールなブランド”として注目されたんだ✨
「中国の若者が“自国ブランド”を誇りに思えるようにしたい。」
柴くん:なるほど、“文化で戦うブランド”なんだね。
小雪ちゃん:そう!デザイン面では、ナイキより個性的だよ🎨
5. Xtep(特歩)──「走れるファッション」
小雪ちゃん:最後はXtep(特歩)!
このブランドは、「スポーツ×ストリート」で人気の“おしゃれ系”。
若者向けのデザインを得意としていて、
マラソンやダンスカルチャーとコラボしたり、
SNSで「#MyXtep」を展開したりしてる📱
さらに海外ブランドも買収してるんだ👇
- アメリカの老舗「K-Swiss」
- 世界的ランニングブランド「Saucony(サッカニー)」
- ミリタリーブーツで有名な「Palladium」
柴くん:うわ、結構グローバルなんだね!
小雪ちゃん:うん✨
最近ではアシックスに並ぶ性能のランニングシューズも開発してるよ🏃♂️
6. 3社の世界戦略を比べてみよう
| 戦略軸 | Anta(安踏) | Li-Ning(李寧) | Xtep(特歩) |
|---|---|---|---|
| グローバル化 | 海外ブランド買収で一気に拡大 | ファッションショーで世界発信 | 買収+SNSマーケで拡大 |
| ブランド性 | 王道・高品質・幅広い層 | 文化的・個性重視 | 若者・Z世代中心 |
| ターゲット | スポーツ選手・一般消費者 | 都市のファッショニスタ | 学生・ストリート層 |
| 海外進出国 | 欧米中心(Amer Sports) | アジア・欧米の都市圏 | 東南アジア・中東・欧州 |
| 成長の原動力 | 資金力とM&A | 文化的発信とデザイン力 | コミュニティとSNS力 |
7. 世界のライバルたちと比較
| ブランド | 国 | 売上(2024年) | 戦略の特徴 |
|---|---|---|---|
| Nike | 🇺🇸 アメリカ | 約6兆円 | 世界トップ。技術とマーケティングで独走 |
| Adidas | 🇩🇪 ドイツ | 約3兆5,000億円 | トレンド×クラシック。安定の二番手 |
| Asics(アシックス) | 🇯🇵 日本 | 約5,000億円 | 機能性と信頼でアスリート支持 |
| Anta(安踏) | 🇨🇳 中国 | 約1兆4,000億円 | M&Aで“世界ネットワーク”構築 |
| Li-Ning(李寧) | 🇨🇳 中国 | 約8,000億円 | デザインと文化発信で躍進 |
| Xtep(特歩) | 🇨🇳 中国 | 約6,000億円 | SNSで若者文化を動かす |
柴くん:うわ、Antaってもうアディダスに迫ってるレベルじゃん!
小雪ちゃん:そう✨
しかも中国ブランド3社の合計売上は約3兆円以上!
もう“ナイキ一強”の時代は変わりつつあるんだ👀
8. 3つの哲学
🟥 Anta(安踏)
「品質で勝ち、規模で勝つ」
→ 世界の一流ブランドを束ねる帝国型経営。
🟧 Li-Ning(李寧)
「文化を着る、誇りをまとう」
→ 中国文化をデザインで再定義する“ストーリーブランド”。
🟩 Xtep(特歩)
「ブランドじゃなく、自信を着る」
→ 自分らしさを表現するZ世代の象徴。
柴くん:三者三様だけど、全部“自国の誇り”を大事にしてる感じだね✨
小雪ちゃん:そう。
ナイキやアディダスのコピーじゃなく、
“中国らしさをどう世界に見せるか” が共通テーマなんだ🌏
9. 今後の展望
小雪ちゃん:これから3社が狙うのは“アジアから世界へ”。
特にアジア・中東・アフリカでは、
欧米ブランドより価格が手頃で品質も高いから人気急上昇中🔥
- Antaは欧米市場のシェア拡大
- Li-Ningはファッションブランド化
- XtepはSNSを通じたコミュニティ拡大
柴くん:あー、スタバとドトールとタリーズみたいに、
それぞれのポジションで戦ってる感じだね☕️
小雪ちゃん:まさにそれ!
中国のスポーツ三強は、同じ競技じゃなく“世界観”で競ってるんだ✨
10. まとめ
小雪ちゃん:まとめると——
- Anta(安踏):世界ブランドを買収して“帝国”化。売上1兆4,000億円。
- Li-Ning(李寧):中国文化をデザインに取り込み、“誇り”で勝負。
- Xtep(特歩):若者向けストリート戦略でSNSを制す。
- 3社合計で約3兆円規模、アシックス・アディダスに迫る存在。
柴くん:うーん、これもう“Made in China”じゃなくて、“Created in China”だね!
小雪ちゃん:うん、その言葉ぴったり✨
スポーツブランドの主役が、アメリカからアジアに移る日も近いかも👟🌏


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yld223