──人とロボットが「仲間」になる未来へ
1. 「節カード」って、カード会社じゃないの?
柴くん:ねぇ小雪ちゃん、「節卡(ジェーカ)」って名前、なんかカードゲームみたいじゃない?😂
小雪ちゃん:あはは、たしかに(笑)
でも本当は英語で「JAKA = Just Always Keep Amazing」――
つまり「いつも驚きを生み出し続ける」って意味なんだよ✨
柴くん:おお、ポジティブでいい名前!
小雪ちゃん:でしょ?
そんな社名にぴったりの企業、それがJAKA Robotics(節卡機器人)。
2014年に中国・上海で誕生した、“協働ロボット(人と一緒に働くロボット)”専門企業なんだ🤖
2. 若き創業者・李明洋(Li Mingyang)
小雪ちゃん:JAKAを立ち上げたのは**李明洋(リー・ミンヤン)**さん。
上海交通大学出身で、もともとはエンジニア。
でも、彼の頭の中にあったのは技術の話より、
**「ロボットと人が同じ空間で助け合える世界を作りたい」**という夢だったの🌍✨
柴くん:助け合う? なんかロボットに優しいね(笑)
小雪ちゃん:うん。でも彼にとって“ロボット”は敵でも道具でもなくて、**「仲間」**なんだ。
彼の言葉を聞いてみて👇
「人工智能不是取代人类,而是放大人类。」
(Réngōng zhìnéng bú shì qǔdài rénlèi, ér shì fàngdà rénlèi.)
「AIは人を置き換えるものではなく、人の力を拡張するものだ。」
柴くん:わぁ…なんかカッコいいし優しい!
小雪ちゃん:そうなの。
だからJAKAのロボットって、みんな“人と一緒に働く”前提で設計されてるんだ🤝
3. 技術の要(かなめ)・李華(Li Hua)
小雪ちゃん:そしてもう1人のキーパーソンが**李華(リー・ホワ)さん。
彼はABB(スイスの大手ロボット会社)**で働いていたエンジニアで、
制御システムのプロフェッショナル✨
2014年、李明洋の理念に共感して一緒に起業。
「夢を語る人(李明洋)」と「それを形にする人(李華)」――
この2人のタッグでJAKAが生まれたんだ💪
柴くん:まるで“ロボット界のライト兄弟”だね!
小雪ちゃん:そうそう(笑)
実際、李華さんが開発した制御技術は世界レベル。
JAKAのロボットは±0.02mmの精度で動けるんだよ⚙️
4. “協働ロボット”ってどんなもの?
柴くん:そもそも協働ロボットって何?
小雪ちゃん:簡単に言うと、「人と一緒に作業できるロボット」のこと。
普通のロボットは危ないから柵の中で作業するけど、
協働ロボットは人が横にいても安全。
ぶつかりそうになると自動で停止して、AIが安全距離を学習するんだ🧠✨
柴くん:それ、めちゃ未来じゃん。
小雪ちゃん:しかも操作が簡単!
JAKAのロボットはプログラムを書かなくても、
タブレットでなぞるだけで動かせるんだ📱
柴くん:え、ロボット界のiPhone!?
小雪ちゃん:まさに(笑)
李華さんは「誰でも使えるロボット」を目指してたの。
5. 「Zuシリーズ」=家族のような仲間
小雪ちゃん:JAKAの代表作が**「Zuシリーズ」**。
“Zu(族)”は中国語で“家族”の意味💡
つまり、“人とロボットが一つのチームになる”という願いがこもってるの✨
| モデル | 重量 | 最大可搬荷重 | 用途 |
|---|---|---|---|
| Zu 3 | 12kg | 3kg | 教育・軽作業 |
| Zu 7 | 22kg | 7kg | 組立・検査 |
| Zu 12 | 41kg | 12kg | 自動車部品 |
| Zu 18 | 63kg | 18kg | 物流・重作業 |
柴くん:全部“族”なんだ。ほんとに家族みたいだね。
小雪ちゃん:そう!
JAKAのロボットは“鉄の家族”なんだよ🤖❤️
6. 李華の哲学:ロボットに「理解」を教える
「机器的智能不在算法,而在理解。」
(Jīqì de zhìnéng bù zài suànfǎ, ér zài lǐjiě.)
「機械の知能とは、計算ではなく“理解”にある。」
柴くん:おお…深い。
小雪ちゃん:彼の考えはね、AIは“命令で動くもの”じゃなく、
“人を理解して寄り添う存在”。
たとえば工場で作業員が疲れてるとき、
ロボットがペースを自動調整したり、危険を予測してブレーキをかけるんだ✨
柴くん:まるで“気のきく同僚”みたい!
小雪ちゃん:そう、それがJAKAの目指す「協働」💛
7. 世界に広がるJAKA
小雪ちゃん:いまJAKAは世界60カ国以上で使われてる🌏
| 地域 | 活動内容 |
|---|---|
| 🇨🇳 中国 | 自動車・電子・食品工場で導入 |
| 🇯🇵 日本 | 教育・物流ロボットで普及中(JAKA Japan設立) |
| 🇩🇪 ドイツ | Siemensと提携、EU展示会で注目 |
| 🇺🇸 アメリカ | AIロボット博で話題に |
| 🇮🇳 インド | 組立工場・スタートアップ支援 |
2024年にはアリババ系VCから200億円超の出資を受けて、
世界展開を加速中🚀
柴くん:アリババも出資してるの!?
小雪ちゃん:うん、中国の「スマート製造エコシステム」の一員なんだ✨
8. 名言:李明洋のビジョン
「每个人身边都有一台协作机器人。」
(Měi gè rén shēnbiān dōu yǒu yī tái xiézuò jīqìrén.)
「すべての人のそばに、1台の協働ロボットを。」
柴くん:つまり、将来は家にもロボットがいる時代?
小雪ちゃん:そう!
掃除や介護、勉強サポートまで、
ロボットが“家族の一員”になる未来を目指してるの💙
9. 世界のライバルたち
| 企業名 | 国 | 特徴 |
|---|---|---|
| JAKA Robotics | 🇨🇳 中国 | 人と共に働く・低コスト・直感操作 |
| Universal Robots | 🇩🇰 デンマーク | 世界シェアNo.1、高精度制御 |
| Fanuc CRX | 🇯🇵 日本 | 高信頼性・産業用強し |
| Doosan Robotics | 🇰🇷 韓国 | 感覚センサーが優秀 |
| AUBO Robotics | 🇨🇳 中国 | 教育向け・安価モデル |
柴くん:こう見ると、もう完全に“世界戦”だね!
小雪ちゃん:そう。JAKAはアジア勢の中でも最も速く世界進出してる✨
10. ふたりのリーダーが描く未来
小雪ちゃん:JAKAには、2人の異なるリーダーがいるの。
| 役割 | 名前 | 特徴 |
|---|---|---|
| 創業者・CEO | 李明洋(Li Mingyang) | 理想を描くビジョナリー。ロボットと人の共生を信じる。 |
| CTO・共同創業者 | 李華(Li Hua) | 技術の天才。AI制御で“ロボットに理解を与える”。 |
柴くん:ビジョンと技術のコンビ、完璧じゃん✨
小雪ちゃん:うん、まさに“理想と現実をつなぐコンビ”。
だからこそJAKAは“鉄の家族”を世界に広げられたんだね🤖🌍
11. おまけトーク
柴くん:もし僕の家にJAKAロボットが来たら、まずゲームの手伝いしてほしいな🎮
小雪ちゃん:いや、それ仕事じゃないでしょ(笑)
でもそのうち、宿題サポートとか料理手伝いもできるかもよ✨
柴くん:うわ、それ超便利! てかもう“家庭教師+家事ロボ”じゃん。
小雪ちゃん:そう、それがまさに李明洋の描く未来なんだよ💛
12. まとめ
- **JAKA Robotics(節卡機器人)**は、2014年上海発の協働ロボットメーカー。
- 創業者は李明洋、技術リーダーは李華。
- 2人の哲学:「AIは人を置き換えるのではなく、人を拡張する」。
- 世界60カ国以上に進出、アリババなど大手が出資。
- 目標は「すべての人のそばに1台のロボットを」。
柴くん:なんか“鉄腕アトム”が現実になってる感じだね。
小雪ちゃん:うん。しかもアトムはひとりだけど、
JAKAは“みんなのそばにいるロボット”を作ろうとしてるの✨


コメント