PR

🏢第213回 ESTUN(埃斯頓)

中国の会社
スポンサーリンク

──静かに成長する、中国の“職人型ロボットメーカー”


1. 地味?いや、本当はすごい会社!

柴くん:ねぇ小雪ちゃん、「エストン」って聞いたことないけど、有名なの?
小雪ちゃん:うん、意外かもしれないけどめっちゃ有名!
世界のロボット業界では**“中国の安川”**って呼ばれてるんだよ⚙️

柴くん:「中国の安川」!?(※日本の安川電機のこと)
小雪ちゃん:そう。
産業用ロボットやモーション制御機器の分野で、
安川・ファナック・ABB・KUKAと並ぶレベルまで成長してる企業なんだ✨


2. どんな会社?

小雪ちゃん:正式名称は
埃斯頓自動化股份有限公司(ESTUN Automation Co., Ltd.)
1993年に**南京(ナンジン)**で創業した中国の老舗メーカーだよ🇨🇳

創業者は**滕勇(テン・ヨン)**さん。
もともとは大学の研究員で、ロボットの「サーボ制御」を専門にしてたんだ。

柴くん:サーボ制御?
小雪ちゃん:モーターの動きを超精密にコントロールする技術!
ロボットの「心臓」と「筋肉」にあたる部分だね💪


3. ロボット界での立ち位置

小雪ちゃん:中国では、

  • Siasun(国家系)
  • JAKA(ベンチャー系)
  • ESTUN(工業技術系)
    って感じで、それぞれ“ロボット三勢力”って呼ばれてるんだ🤖
企業名設立年強み売上(2024年)
Siasun2000国家研究所系、総合力約2,000億円
ESTUN1993精密制御・産業ロボット約1,600億円
JAKA2014協働ロボット・AI連携約800億円

柴くん:うわ、まさに「ベテラン・中堅・若手」って感じ!
小雪ちゃん:そうそう(笑)
ESTUNは「職人肌の中堅」で、“派手さはないけど技術はピカイチ”なタイプだよ✨


4. どんな製品を作ってるの?

小雪ちゃん:主力は3分野👇

分野内容
① 産業用ロボット溶接・塗装・組立・搬送など(工場ライン用)
② サーボドライブ&モーター他社ロボットにも使われる心臓部
③ モーションコントローラロボットの動きを統合的に制御する頭脳

柴くん:あれ? ロボットだけじゃなくて“中身の部品”も作ってるんだ?
小雪ちゃん:そう!
実はファナックや安川が得意な“サーボ”の分野で、
中国企業としてはトップレベルなんだ✨


5. 買収で世界に伸びる

小雪ちゃん:2017年には、なんとイタリアのEfortと提携してヨーロッパ進出🌍
さらに2022年には、ドイツのCloos(クルース)という
溶接ロボットメーカーを約400億円で買収
🔥

柴くん:ドイツ企業を!?
小雪ちゃん:そう!
これで「中国の制御技術+ドイツのロボット構造」という最強コンビを実現したんだ⚙️


6. 名言:創業者・滕勇の言葉

「技术不是炫耀,而是责任。」
(Jìshù bú shì xuànyào, ér shì zérèn.)
「技術とは誇示するものではなく、責任である。」

柴くん:うわ…職人気質すぎる!
小雪ちゃん:でしょ?😆
彼は「派手な広告より、安定して動くロボットをつくることが誇り」って考えなんだ。


7. 世界シェアと日本との関係

小雪ちゃん:いまのESTUNの世界シェアは約3%前後だけど、
アジア市場ではTOP5に入ってる✨

しかも日本企業とも深いつながりがあって、

  • オムロン
  • パナソニック
  • ファナックの下請け
    に部品を供給しているんだ。

柴くん:え、日本の工場にもエストンの部品が使われてるってこと?
小雪ちゃん:そう!
つまり「見えないところで日本のロボットを支えてる中国企業」なんだよ🤝


8. すごさ①:安定性

小雪ちゃん:ESTUNのロボットは「止まらないロボット」と言われるくらい安定してる。
24時間365日稼働できて、故障率が0.1%未満!

柴くん:それはまさに“働き者の職人”だね。


9. すごさ②:精度とコスパ

小雪ちゃん:精度は±0.03mmで日本メーカー並み、
でも価格は約3分の2

さらにメンテナンス費も安くて、
中国国内の中小工場で爆発的に普及してるんだ。


10. 面白トリビア

  • 南京の本社には**「ロボット博物館」**があって、学生が見学できる🎓
  • 溶接ロボットの試験ラインは1km以上続いてる!
  • ロボットの多くに**“ESTUNブルー”**という青い塗装がされている💙

柴くん:ロボット博物館!?行ってみたい〜!
小雪ちゃん:きっとテンション上がるよ(笑)


11. 「国家級ロボット供給網」

小雪ちゃん:2024年、中国政府が「ロボット産業重点支援企業」15社を発表したんだけど、
その中にESTUNがしっかり入ってる✨

つまり、
政府公認の“国家インフラを支えるロボット企業”ってこと💪


12. これからの展望

小雪ちゃん:滕勇さんはこう語ってる👇

「未来的工厂,不是冷冰冰的机器,而是会思考的伙伴。」
(Wèilái de gōngchǎng, bú shì lěng bīngbīng de jīqì, ér shì huì sīkǎo de huǒbàn.)
「未来の工場は、冷たい機械の集まりではなく、“考える仲間”の場だ。」

柴くん:うわ、かっこいいな…
小雪ちゃん:つまり、“感情を理解する産業ロボット”を目指してるんだって。
まさにSiasunやJAKAと同じ方向に進んでる✨


13. まとめ

小雪ちゃん:まとめると——

  • **ESTUN(埃斯頓)**は1993年創業の南京発ロボット企業。
  • 中国ロボット産業の「職人枠」で、安定性と精度が強み。
  • 売上は約1,600億円、世界60カ国で展開。
  • ドイツのCloos買収で欧州進出。
  • 名言:「技術とは誇示ではなく、責任である」。

柴くん:Siasunが“頭脳”、JAKAが“ハート”なら、
ESTUNはまさに“腕”って感じだね。
小雪ちゃん:うん✨ まさに“働くロボットの手”を作る会社💪

コメント