1|きっかけは、お散歩中のひとこと
柴くん:
ねえ小雪ちゃん。前からちょっと気になってたんだけどさ。
**「ペキニーズ」って、名前からして中国っぽいよね?**もしかして、本当に中国出身?
小雪ちゃん:
大正解✨ ペキニーズは中国の皇帝の犬だったんだよ!
実はちょっと誇りに思ってるの〜ふふん🐶💕
柴くん:
えっ、ほんとに!?
僕は「日本犬の代表」ってよく言われるけど、小雪ちゃんってもしかしてお姫さま枠!?
2|ペキニーズ、皇帝に愛された“ちっちゃな獅子”
小雪ちゃん:
うん、ペキニーズの歴史は2000年以上も前の中国・漢の時代にまでさかのぼるの。
「狛犬(こまいぬ)」のモデルにもなったって言われていて、“神聖な存在”として皇室だけで飼われてたんだよ。
柴くん:
えー!そんなすごい存在だったの!?
たしかに見た目もちょっとライオンっぽいし、風格あるもんなぁ…。
小雪ちゃん:
そうなの。「獅子狗(シーズーゴウ/ししけん)」って呼ばれることもあって、顔のまわりの毛がたてがみみたいでしょ?
柴くん:
なるほど…ふさふさ具合では小雪ちゃんに勝てないかも。
小雪ちゃん:
ちなみに「ペキニーズ」って名前は、英語で「北京(Peking)の犬」って意味なの。
イギリスに渡ったときにそう呼ばれるようになったんだよ。
3|柴犬、山で鍛えた“サバイバル犬”
柴くん:
じゃあ今度は僕の番!
柴犬はね、日本でもっとも古い犬種のひとつって言われてて、
縄文時代の遺跡からも骨が見つかってるんだ!
小雪ちゃん:
えっ…それってもう人類レベルの古さじゃん!?
柴くん:
うん。日本で狩りをしていた人たちと一緒に生活していて、
山の中で小動物を追いかけるのにぴったりのサイズとすばしっこさだったらしいよ。
小雪ちゃん:
そういえば「柴(しば)」って木の名前っぽいよね?
柴くん:
いろいろ説があるけど、有力なのは
①「柴=山の雑木林」→ そこで働いてたから
②「赤っぽい毛色が“枯れ柴”に似てるから」っていうやつかな。
小雪ちゃん:
たしかに、秋の落ち葉にまぎれても違和感なさそう🍂
4|性格もけっこう違うかも?
柴くん:
小雪ちゃん、僕たちって性格も結構ちがう気がしない?
小雪ちゃん:
うん、柴くんは忠実で独立心が強いけど、ちょっと頑固だよね(笑)
柴くん:
うっ…否定できないかも…。
でも小雪ちゃんも、けっこうマイペースじゃない?
小雪ちゃん:
それもそのはず。ペキニーズは“猫っぽい犬”って言われてるの。
気分が乗らないと無視するし、あんまりベタベタされるのは苦手かな。
柴くん:
うわ…完全に“マイペース vs 律儀”の構図だね。
5|世界に出たタイミングもまったく違う
小雪ちゃん:
ちなみにペキニーズが世界に知られるようになったのは19世紀末。
アヘン戦争のときにイギリス軍が紫禁城に入って、数頭をイギリスに連れ帰ったのがきっかけなの。
柴くん:
えっ…それって完全に戦争の副産物じゃん…。
小雪ちゃん:
そのあとビクトリア女王がペキニーズを気に入って、宮廷犬として飼われたことで一気にヨーロッパに広まったんだよ。
柴くん:
僕たちはというと、ずっと日本の山の中で野生に近い暮らしをしていて、
昭和時代から“番犬”として家庭に入るようになったって感じかな。
小雪ちゃん:
「Shiba Inu」として海外でブームになったのは、たぶんここ20年くらいだよね!
ドージコインとか、スタンプとかでバズってたもん!
6|今では“伝統代表犬”どうしの仲間?
柴くん:
なんだか、時代も出身も全然違うけど、
僕たちって「それぞれの国の伝統犬代表」って感じじゃない?
小雪ちゃん:
そうだね!中国では「皇族に愛された犬」って言われてるし、
日本では「忠犬の象徴」みたいに扱われてるし。
柴くん:
つまり、どっちも“ちゃんとルーツがある系わんこ”なんだよね。
小雪ちゃん:
ほんとにね。
「2000年前の宮廷犬」と「縄文の狩猟犬」が、令和で出会ってるって…すごくない?
7|まとめ:どっちもすごい、そして今も進化中
小雪ちゃん:
今ではペキニーズも柴犬も、世界中で愛される犬種になってるけど、
それぞれの歴史や性格を知ると、ちょっと誇らしい気持ちになるよね。
柴くん:
うん。見た目も性格も全然ちがうけど、
どっちもずっと昔から、人と一緒に生きてきたってすごいことだなぁって思う。
小雪ちゃん:
そうだね。どこにいても、大切にされてきた理由があるんだよね。
柴くん:
じゃあこれからも、のんびりゆっくり、自分たちらしく生きていこうか。
小雪ちゃん:
うん。それがいちばん似合ってる気がするね🐾☀️
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