──“世界の技術”を集めて進化する中国ロボット企業
1. 名前の由来は「Effort=努力」!
柴くん:「エフォート」って名前、英語の“努力(effort)”に似てるね!
小雪ちゃん:まさにその通り✨
社名は「努力・挑戦・進歩」という意味を込めた「Effort」が語源。
英語読みそのままの発音で、**“努力を続けるロボット会社”**ってイメージなんだ💪
正式名称は 「埃夫特智能装備股份有限公司(Efort Intelligent Equipment Co., Ltd.)」。
本社は安徽省の蕪湖(Wuhu)。
2007年に設立された、まだ若い会社なんだよ🇨🇳
2. “地方発・グローバル志向”のスタートアップ
柴くん:え、国家系でも首都発でもないんだ?
小雪ちゃん:そう!
Efortのすごさは、地方都市から世界に挑戦したロボット企業ってところ。
創業者は**王勇(ワン・ヨン)**さん。
彼は国有企業を辞めて仲間数人と起業した、“地方発ベンチャーの星”なんだ🌟
最初は自動車工場のロボットメンテナンスから始まって、
「修理する側から、作る側へ!」を合言葉に独自開発を始めたんだ。
3. EFORTの強み=“海外技術の吸収力”
小雪ちゃん:Efortの最大の特徴は、買収と提携で世界の技術を吸収すること。
| 年 | 出来事 | 内容 |
|---|---|---|
| 2016年 | イタリアのEVOLUT社を買収 | 高精度制御・ヨーロッパ市場参入 |
| 2017年 | ドイツのBarrettと提携 | 溶接・研磨ロボット技術導入 |
| 2021年 | スペインのMAI社を傘下化 | 自動車ライン統合システム強化 |
柴くん:ヨーロッパのロボット企業ばっかりだ!
小雪ちゃん:そう。
つまりEfortは“海外の技術を吸収して、中国式に進化させる”タイプなんだ⚙️✨
4. 売上・規模
小雪ちゃん:2024年の売上は約1,300億円。
中国ロボット企業としては第4位。
| 企業 | 売上(2024年) | 本社 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Siasun(新松) | 約2,000億円 | 瀋陽 | 国家系・総合型 |
| ESTUN(埃斯頓) | 約1,600億円 | 南京 | 精密制御・職人型 |
| Efort(埃夫特) | 約1,300億円 | 蕪湖 | 海外技術融合・自動車系強い |
| JAKA(節卡) | 約800億円 | 上海 | 協働型・AI連携 |
柴くん:おお、しっかりトップクラスだ!
小雪ちゃん:しかも中国政府の「ロボット重点支援企業15社」にも選ばれてるよ。
5. メイン事業は“自動車工場ロボット”
小雪ちゃん:Efortが得意なのは自動車関連ロボット🚗
| 分野 | ロボット例 |
|---|---|
| 溶接ロボット | ドアフレーム溶接・車体補強 |
| 塗装ロボット | ボディ塗装・スプレー自動化 |
| 搬送ロボット | 車体パネルの移動・整列 |
| 組立ロボット | 部品組み付け・検査 |
特に「Efort Arc Proシリーズ」っていう溶接ロボットが有名で、
中国の自動車メーカー(BYD、上汽、吉利など)で大活躍中🔥
柴くん:じゃあ、車のボディを溶接してるのも中国製ロボットなんだ!
小雪ちゃん:そうだよ。
いまや“トヨタのラインを中国が作ってる”って言われるほどなんだ🚙
6. 名言:創業者・王勇(ワン・ヨン)
「机器人行业,没有国界,只有标准。」
(Jīqìrén hángyè, méiyǒu guójiè, zhǐ yǒu biāozhǔn.)
「ロボット産業に国境はない。あるのは“技術の基準”だけだ。」
柴くん:これ、かっこいいな。
小雪ちゃん:だよね✨
つまり「国のために作る」じゃなく、「世界で通用する品質」を目指す企業ってこと!
7. 技術の中身
小雪ちゃん:Efortのロボットの特徴は、
“欧州の精度+中国のスピード+安さ”の三拍子💡
| 項目 | Efort | 日本(ファナック) | ヨーロッパ(ABB) |
|---|---|---|---|
| 価格 | 約60〜70% | 100% | 120% |
| 精度 | ±0.03mm | ±0.02mm | ±0.03mm |
| 稼働率 | 99.8% | 99.9% | 99.7% |
| 保守コスト | 低い | 高い | 高い |
柴くん:ほぼ同じ精度で値段は半分!?
小雪ちゃん:そう。
だからEfortは“中小メーカーでも買える高性能ロボット”として人気なんだ。
8. すごさ②:海外進出の速さ
小雪ちゃん:もうひとつの強みが「スピード」。
設立からたった15年で、世界30カ国に進出してるんだ🌍
拠点は👇
- 🇩🇪 ドイツ(溶接ロボット拠点)
- 🇮🇹 イタリア(開発センター)
- 🇪🇸 スペイン(自動化システム)
- 🇯🇵 日本にも2024年に営業拠点設立!
柴くん:え、日本にも!?
小雪ちゃん:うん!
実は自動車部品工場とかにすでに導入されてるんだよ🚙🇯🇵
9. 名言②:技術への誇り
「模仿不是耻辱,停留才是。」
(Mófǎng bú shì chǐrǔ, tíngliú cái shì.)
「模倣は恥じゃない。止まることこそ恥だ。」
柴くん:これ、めっちゃ中国っぽいな(笑)
小雪ちゃん:うん、でも真理だよね。
最初は模倣でも、成長して自分のスタイルを確立する——
Efortはその代表なんだ✨
10. ちょっとしたトリビア
- 安徽省の本社工場には**「無人工場ライン」**がある(ロボットがロボットを作る!)🤖
- Efortのスローガンは「The Art of Automation(自動化の芸術)」🎨
- 社員の平均年齢はなんと33歳。中国ロボ業界では最も若い。
柴くん:ロボットがロボット作るって、もう未来やん。
小雪ちゃん:そう! しかも人より正確(笑)
11. Efortが見ている未来
小雪ちゃん:王勇さんは「第4次産業革命の主役は、データ×ロボット」と語ってる。
つまり、工場全体がひとつの“知能体”になる未来✨
たとえば——
- 溶接ロボットが自分の摩耗をAIで判断
- 自動で部品を発注
- 次の日の生産計画までAIが自動調整
柴くん:うわ、もはや“考える工場”だね。
12. まとめ
小雪ちゃん:まとめると——
- **EFORT(埃夫特)**は2007年設立の安徽省発ロボット企業。
- 海外企業の買収で“欧州の精度+中国のスピード”を融合。
- 主力は自動車工場向け溶接・塗装ロボット。
- 売上約1,300億円、中国ロボット第4位。
- 名言:「ロボットに国境はない。あるのは技術だけ。」
柴くん:なんか、SiasunやESTUNが“国内の柱”なら、
Efortは“世界に挑む冒険者”って感じ!
小雪ちゃん:うん✨ そう言える!
“ロボットの世界大会”があったら、Efortは間違いなく出場チームのひとつだね🔥

コメント