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🏢第214回 EFORT(埃夫特)

中国の会社
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──“世界の技術”を集めて進化する中国ロボット企業


1. 名前の由来は「Effort=努力」!

柴くん:「エフォート」って名前、英語の“努力(effort)”に似てるね!
小雪ちゃん:まさにその通り✨
社名は「努力・挑戦・進歩」という意味を込めた「Effort」が語源。
英語読みそのままの発音で、**“努力を続けるロボット会社”**ってイメージなんだ💪

正式名称は 「埃夫特智能装備股份有限公司(Efort Intelligent Equipment Co., Ltd.)」
本社は安徽省の蕪湖(Wuhu)
2007年に設立された、まだ若い会社なんだよ🇨🇳


2. “地方発・グローバル志向”のスタートアップ

柴くん:え、国家系でも首都発でもないんだ?
小雪ちゃん:そう!
Efortのすごさは、地方都市から世界に挑戦したロボット企業ってところ。

創業者は**王勇(ワン・ヨン)**さん。
彼は国有企業を辞めて仲間数人と起業した、“地方発ベンチャーの星”なんだ🌟

最初は自動車工場のロボットメンテナンスから始まって、
修理する側から、作る側へ!」を合言葉に独自開発を始めたんだ。


3. EFORTの強み=“海外技術の吸収力”

小雪ちゃん:Efortの最大の特徴は、買収と提携で世界の技術を吸収すること

出来事内容
2016年イタリアのEVOLUT社を買収高精度制御・ヨーロッパ市場参入
2017年ドイツのBarrettと提携溶接・研磨ロボット技術導入
2021年スペインのMAI社を傘下化自動車ライン統合システム強化

柴くん:ヨーロッパのロボット企業ばっかりだ!
小雪ちゃん:そう。
つまりEfortは“海外の技術を吸収して、中国式に進化させる”タイプなんだ⚙️✨


4. 売上・規模

小雪ちゃん:2024年の売上は約1,300億円
中国ロボット企業としては第4位

企業売上(2024年)本社特徴
Siasun(新松)約2,000億円瀋陽国家系・総合型
ESTUN(埃斯頓)約1,600億円南京精密制御・職人型
Efort(埃夫特)約1,300億円蕪湖海外技術融合・自動車系強い
JAKA(節卡)約800億円上海協働型・AI連携

柴くん:おお、しっかりトップクラスだ!
小雪ちゃん:しかも中国政府の「ロボット重点支援企業15社」にも選ばれてるよ。


5. メイン事業は“自動車工場ロボット”

小雪ちゃん:Efortが得意なのは自動車関連ロボット🚗

分野ロボット例
溶接ロボットドアフレーム溶接・車体補強
塗装ロボットボディ塗装・スプレー自動化
搬送ロボット車体パネルの移動・整列
組立ロボット部品組み付け・検査

特に「Efort Arc Proシリーズ」っていう溶接ロボットが有名で、
中国の自動車メーカー(BYD、上汽、吉利など)で大活躍中🔥

柴くん:じゃあ、車のボディを溶接してるのも中国製ロボットなんだ!
小雪ちゃん:そうだよ。
いまや“トヨタのラインを中国が作ってる”って言われるほどなんだ🚙


6. 名言:創業者・王勇(ワン・ヨン)

「机器人行业,没有国界,只有标准。」
(Jīqìrén hángyè, méiyǒu guójiè, zhǐ yǒu biāozhǔn.)
「ロボット産業に国境はない。あるのは“技術の基準”だけだ。」

柴くん:これ、かっこいいな。
小雪ちゃん:だよね✨
つまり「国のために作る」じゃなく、「世界で通用する品質」を目指す企業ってこと!


7. 技術の中身

小雪ちゃん:Efortのロボットの特徴は、
“欧州の精度+中国のスピード+安さ”の三拍子💡

項目Efort日本(ファナック)ヨーロッパ(ABB)
価格約60〜70%100%120%
精度±0.03mm±0.02mm±0.03mm
稼働率99.8%99.9%99.7%
保守コスト低い高い高い

柴くん:ほぼ同じ精度で値段は半分!?
小雪ちゃん:そう。
だからEfortは“中小メーカーでも買える高性能ロボット”として人気なんだ。


8. すごさ②:海外進出の速さ

小雪ちゃん:もうひとつの強みが「スピード」。
設立からたった15年で、世界30カ国に進出してるんだ🌍

拠点は👇

  • 🇩🇪 ドイツ(溶接ロボット拠点)
  • 🇮🇹 イタリア(開発センター)
  • 🇪🇸 スペイン(自動化システム)
  • 🇯🇵 日本にも2024年に営業拠点設立!

柴くん:え、日本にも!?
小雪ちゃん:うん!
実は自動車部品工場とかにすでに導入されてるんだよ🚙🇯🇵


9. 名言②:技術への誇り

「模仿不是耻辱,停留才是。」
(Mófǎng bú shì chǐrǔ, tíngliú cái shì.)
「模倣は恥じゃない。止まることこそ恥だ。」

柴くん:これ、めっちゃ中国っぽいな(笑)
小雪ちゃん:うん、でも真理だよね。
最初は模倣でも、成長して自分のスタイルを確立する——
Efortはその代表なんだ✨


10. ちょっとしたトリビア

  • 安徽省の本社工場には**「無人工場ライン」**がある(ロボットがロボットを作る!)🤖
  • Efortのスローガンは「The Art of Automation(自動化の芸術)」🎨
  • 社員の平均年齢はなんと33歳。中国ロボ業界では最も若い。

柴くん:ロボットがロボット作るって、もう未来やん。
小雪ちゃん:そう! しかも人より正確(笑)


11. Efortが見ている未来

小雪ちゃん:王勇さんは「第4次産業革命の主役は、データ×ロボット」と語ってる。
つまり、工場全体がひとつの“知能体”になる未来✨

たとえば——

  • 溶接ロボットが自分の摩耗をAIで判断
  • 自動で部品を発注
  • 次の日の生産計画までAIが自動調整

柴くん:うわ、もはや“考える工場”だね。


12. まとめ

小雪ちゃん:まとめると——

  • **EFORT(埃夫特)**は2007年設立の安徽省発ロボット企業。
  • 海外企業の買収で“欧州の精度+中国のスピード”を融合。
  • 主力は自動車工場向け溶接・塗装ロボット。
  • 売上約1,300億円、中国ロボット第4位。
  • 名言:「ロボットに国境はない。あるのは技術だけ。」

柴くん:なんか、SiasunやESTUNが“国内の柱”なら、
Efortは“世界に挑む冒険者”って感じ!
小雪ちゃん:うん✨ そう言える!
“ロボットの世界大会”があったら、Efortは間違いなく出場チームのひとつだね🔥

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