“貧しさ”と“逆境”から世界企業ファーウェイを築いた男
柴くん:
ねぇ小雪ちゃん、前にファーウェイって通信のすごい会社って言ってたけど、
それを作った人ってどんな人なの?
小雪ちゃん:
ふふ、それは任正非(レン・ジョンフェイ)っていう人だよ。
すっごく苦労して育って、それでもあきらめずに世界的な通信会社を作った人なんだよ📡
1. 農村での“極貧”からのスタート
柴くん:
貧しかったって、どれくらい?
小雪ちゃん:
1944年、中国の貴州省っていうすごく山奥の村で生まれたの。
家は先生だけど給料がすごく安くて、ごはんもろくに食べられない。
布団を家族で取り合うほど貧しかったって言ってたよ。
柴くん:
えっ、それって戦後とかじゃなくて…?
小雪ちゃん:
うん、戦後すぐ。でも、彼はすごく勉強熱心で、大学でも電気関係のことをしっかり学んだんだって。
2. 軍での経験が、会社づくりのベースに
柴くん:
えっ、軍人だったの!?
小雪ちゃん:
そう、人民解放軍のエンジニアとして電子通信の技術開発に関わってたの。
ただ軍の改革で職を失っちゃって、それで40代でファーウェイを起業したの。
柴くん:
40代で? しかも中国で起業って…むずかしそう…。
小雪ちゃん:
しかもね、資本金はたった2.1万元(当時約40万円)。
しかも最初は他社の電話交換機を売るだけの商社だったんだよ。
3. 国産化の夢と「自分たちでつくる」魂
小雪ちゃん:
でも任正非は「中国にも、自前で作れる力が必要だ!」って思って、
そこから技術者を集めて独自開発を始めたの。
柴くん:
えっ、部品から全部?
小雪ちゃん:
そう、“国産の交換機”をゼロから作ったんだよ。
その後、外国製より安くて壊れにくいってことで一気に人気が出て、
ついにファーウェイは中国一の通信機器メーカーになったの!
4. “社員こそ主人公”の会社づくり
柴くん:
でも中国の会社って、社長がトップってイメージあるけど…
小雪ちゃん:
任正非はちょっと違ってて、社員に会社の株を持たせたの。
つまり、「みんなで会社を育てよう!」ってスタイル。
いまやファーウェイの社員の99%が株主なんだよ。
柴くん:
うわ、それってすごい。みんなが社長みたいな感覚?
5. トラブルにも動じない“軍人マインド”
柴くん:
ファーウェイって、よく「制裁された」とかニュースで見るけど…
小雪ちゃん:
たしかにアメリカなどとの問題は多いけど、
任正非は**「止められるなら自分たちで作るだけ」**って、チップやOSまで自社開発しちゃった。
柴くん:
それって…すごくない!? メーカーとかOSって何年もかかるのに。
小雪ちゃん:
それでも「外に頼りすぎない」「いつか孤立することも想定済み」っていう、
軍人みたいな冷静さと準備力があるのが、任正非のすごいとこ!
6. 任正非の名言集
“不要等机会,而要创造机会。”
(Bùyào děng jīhuì, ér yào chuàngzào jīhuì.)
「チャンスは待つものじゃなく、自分で作るものだ。」
“吃亏是福。”
(Chīkuī shì fú.)
「損をするのは、むしろ福である。」
“活下去。”
(Huó xiàqù.)
「生き残れ。それがすべてだ。」
柴くん:
なんか…シンプルだけど、すごく重みがある言葉だね…。
小雪ちゃん:
うん。彼の言葉って「勝つ」とかじゃなくて、「耐える」「育てる」っていう強さがあるよね。
☕ まとめ:任正非=「粘り強さ」のかたまり
柴くん:
任正非って、どんな逆境でも「自分たちで道を作る」っていう信念がすごいなぁ。
小雪ちゃん:
うん。しかもそれを**“仲間と一緒に”やってきた**のが、ファーウェイの強さだと思う!
柴くん:
よーし、ぼくも今日の宿題、自分で“チャンス作る”気持ちでやってみよ!
小雪ちゃん:
ふふ、でもまずは机の上を片づけるチャンスを作ったほうがいいかもね🧹✨
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