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🏢第48回 中国神華能源

中国の会社
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石炭王国・中国のリアルと、日本&世界の立ち位置もやさしく解説!


柴くん:
小雪ちゃん、今ってEVとか再エネの時代やろ?
石炭ってもう古いんじゃないの?

小雪ちゃん:
たしかにそう思うよね。でもね――
中国はいまも電力の約6割を石炭火力に頼ってるの。
で、そこを支えてる超巨大企業が**中国神華能源(China Shenhua Energy)**なんだよ!

柴くん:
石炭、まだまだ主力選手やん…!


小雪ちゃん:
中国神華能源は、中国最大の石炭会社であり、
世界最大級の**「総合エネルギー企業」**でもあるよ!

  • 本社:北京
  • 設立:2004年(国有企業の再編から誕生)
  • 母体:中央政府系の「中国能源投資集団有限公司」
  • 事業:石炭の採掘、運送、発電、化学品製造まで一貫

柴くん:
採掘から発電まで全部やってるってことは…「石炭のフルコース」って感じ?

小雪ちゃん:
その通り!しかも鉄道会社も持ってて、石炭を運ぶのも自社でできるんだよ。


小雪ちゃん:
これが2024年の石炭企業ランキング

ランキング企業名年間生産量(石炭)売上高(2024年)
1位中国神華能源中国約3.2億トン約5.3兆円
2位グレンコア(Glencore)スイス約1.1億トン約3.2兆円
3位ピーバディ(Peabody)米国約1億トン約1.4兆円
4位アダニ・エンタープライズインド約0.9億トン約1.6兆円
5位イタチュー(JSC SUEK)ロシア約0.8億トン非公開

柴くん:
おお〜!中国神華って、マジでケタ違い…。売上もスゴいな。


柴くん:
ところで、日本にもこういう石炭会社ってあるの?

小雪ちゃん:
今はほぼゼロに近いよ。
日本は石炭資源が少なく、ほぼ輸入に依存してるから、
昔あった炭鉱(北海道・九州)もほとんど閉山したの。


小雪ちゃん:
神華能源のスゴさ、まとめるとこんな感じ!

スケールが桁違い!
→ 年間生産量3億トン超。日本の年間輸入量(約2億トン)より多い。

一貫体制がすごい!
→ 自社で掘って、自社鉄道で運び、自社の火力発電所で電気をつくる。

グリーン戦略にも着手!
→ 石炭のガス化・水素製造・CCUS(二酸化炭素回収)なども進行中。

柴くん:
なんか、石炭のトヨタみたいやな…。インフラごと持ってる感じ!


比較ポイント中国神華能源(CHN)世界企業(例:Glencore)日本(例:JERAなど)
石炭採掘◎(国内最大)○(多国籍に展開)×(採掘事業なし)
石炭発電◎(自社発電所多数)△(直接発電は少ない)○(JERAなどが火力主体)
CO₂対策△(始まりつつある)△(CCS実験中)◎(脱炭素技術で世界先進)
エネルギー自給率◎(国内資源で回せる)○(複数国から調達)×(海外依存が大きい)

小雪ちゃん:
石炭は古く見えて、まだ中国にとっては電力供給の柱
そのトップにいるのが中国神華能源なんだよ。

でも、これからは**「脱炭素」や「クリーンな石炭技術」**に対応できるかがカギ!

柴くん:
石炭ってもう終わりかと思ってたけど…
まだ“王者の座”にいる素材なんやな。しかも変わろうとしてるのが面白い!

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