― 医療も監視もOK!“見る力”に特化した中国AI企業―
1|YITUはどんなことをしている会社?
柴くん:
「YITU(イートゥ)」って読むんだよね?あんまり聞いたことないけど、どんな会社?
小雪ちゃん:
そう、「YITU」は依図科技(イートゥ・コージー)っていう中国・上海のAI企業だよ。
顔認識や映像分析、そして医療AIに強いのが特徴なの。
柴くん:
顔認識って、カメラで人の顔を判別するやつ?
小雪ちゃん:
うん。街中の監視カメラ映像や病院のレントゲン画像まで、いろんな“映像”をAIで分析できるのがYITUの強みなんだ。
2|何がすごいの?
柴くん:
それって、他のAI会社もやってそうだけど、YITUは何がすごいの?
小雪ちゃん:
YITUのすごさは、超高精度な顔認識と、医療への応用力の高さ!
中国の国家レベルの監視プロジェクトや、大病院の診断AIにも使われてるんだ。
柴くん:
えっ、診断?人間の代わりに?
小雪ちゃん:
うん。たとえば肺のCT画像をAIが読み取って、ガンの早期発見を手助けしたりするんだよ。
3|YITUはどうやって注目されたの?
柴くん:
どこかの有名な企業と組んでるの?
小雪ちゃん:
それもあるけど、YITUが注目されたきっかけの一つが、国際コンテストでの顔認識の精度。
アメリカのNISTっていう機関のベンチマークで、何度も世界1位をとったことがあるの!
柴くん:
それすごいじゃん!世界一のAIの“目”ってこと?
小雪ちゃん:
そういうこと。精度が0.000x秒単位で問われる中で、ちゃんと顔を識別できる技術があるんだ。
4|ライバルとの違いは?
柴くん:
中国にはSenseTimeとかMegvii(メグビー)とかCloudWalk(クラウドウォーク)もあるよね?
小雪ちゃん:
そう!その4社は「中国AI四天王」って呼ばれてるの。
SenseTimeは教育や広告、Megviiはスマホと監視、CloudWalkは金融機関、
そしてYITUは医療・公共安全分野に特化してるんだ。
柴くん:
なるほど。方向性がちょっとずつ違うんやな。
小雪ちゃん:
うん。YITUは特に「AIで人命を守る」っていうビジョンが強くて、病院や警察との連携が多いよ。
5|でもちょっとした課題もある
柴くん:
いいことづくめっぽいけど、課題はあるの?
小雪ちゃん:
実はあるんだ。2020年に**アメリカのエンティティリスト(制裁リスト)**に入っちゃって、
AIチップの供給とか海外展開が難しくなってるの。
柴くん:
え、それってけっこう痛いんじゃ…。
小雪ちゃん:
そう。でもそれでも独自チップの開発を進めたり、中国国内での医療や防犯需要があるから、ちゃんと生き残ってるよ。
6|まとめ:AIで“顔”も“命”も守る、静かな実力者
柴くん:
YITUって、顔認識のプロってだけじゃなくて、命に関わる分野でも力を発揮してるんだね。
小雪ちゃん:
そう。目立たないけど、AIを社会の中に“実装する力”が強い企業。
未来の病院や安全な街づくりを支えてる存在だよ。
柴くん:
技術で支えるタイプのヒーローって感じやな〜!
小雪ちゃん:
うん。AIって「顔を見分ける」だけじゃなく、「命を救う」ことにも使われてるんだって思える会社だよ。
コメント