空をを制するのは誰?
1. 中国の空は三国志状態
柴くん:小雪ちゃん、中国の航空会社ってDiDiみたいに「これ一強!」って感じなの?
小雪ちゃん:実は違うんだよ。中国の空はまさに“三国志”。
- 広州拠点の 中国南方航空(China Southern Airlines)
- 上海拠点の 中国東方航空(China Eastern Airlines)
- 北京拠点の 中国国際航空(Air China)
この3社が競い合ってるんだ。
柴くん:おぉ、地理的にも「南・東・北」で分かれてて面白い!
2. 規模の比較
小雪ちゃん:数字で見ても迫力あるよ。
航空会社 | 本拠地 | 保有機数 | 売上高(2024年) | 旅客数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
南方航空 | 広州 | 約800機 | 約2.1兆円 | 約1.3億人 | アジア最大、国内線に強い |
東方航空 | 上海 | 約700機 | 約1.7兆円 | 約1.0億人 | 国際線に強み |
国際航空 | 北京 | 約700機 | 約1.8兆円 | 約9,000万人 | フラッグキャリア、政府専用機担当 |
柴くん:機体数が日本の航空会社の3倍くらいある…。スケールが桁違いだね。
小雪ちゃん:JALは230機、ANAは250機くらいだから、中国の「一社=日系2社分以上」ってイメージかな。
3. 三国志に例えると?
柴くん:この3社、もし三国志に例えるなら?
小雪ちゃん:うーん…
- 南方航空=魏(曹操):規模が最大で国土を押さえる。
- 東方航空=呉(孫権):上海という国際都市から海の向こうへ。
- 国際航空=蜀(劉備):フラッグキャリアとして“正統派”イメージ。
柴くん:なるほど!曹操は兵力が多いし、孫権は海に強い。劉備は正義っぽさで支持される。ピッタリだ!
4. それぞれの強み
柴くん:もっと詳しく聞きたい!
小雪ちゃん:じゃあ順番に――
- 南方航空:広州と深圳をハブにして、中国南部〜アジア路線に強い。旅客数はアジアNo.1。
- 東方航空:上海発の国際便が豊富。ビジネスマンにとって便利。欧米直行便も強い。
- 国際航空:北京が拠点。フラッグキャリアだから政府要人の専用機も担当。ブランド力が高い。
柴くん:なるほど、都市の性格と会社の戦略がちゃんと結びついてるんだね!
5. 日本との比較
柴くん:日本のJALやANAと比べるとどう?
小雪ちゃん:
- JAL:売上 約1.5兆円、旅客数 約4,000万人
- ANA:売上 約1.9兆円、旅客数 約5,000万人
これに対して、南方航空は旅客数1.3億人。東方も1億人規模。
柴くん:わぁ、日本の航空会社が小さく見えちゃう…。でもJALやANAって、サービスの細やかさは世界トップクラスだよね?
小雪ちゃん:そうそう。規模では中国、サービスの質では日本って感じで棲み分けてる。
6. これからの空の戦い
柴くん:今後、この“三国志”はどう動きそう?
小雪ちゃん:大きく3つのポイントがあるよ。
- 国際線強化:南方はアフリカ、東方は欧米、国際航空は外交路線を広げる。
- 環境対応:EV・バイオ燃料・水素など次世代機材への投資が必須。
- 国内シェア争い:人口減少に合わせて、いかに国際需要で稼ぐか。
柴くん:うーん、ゲームで言えば「国内マップを制覇したから、次はワールドマップに挑む」みたいな感じだね!
小雪ちゃん:うまい例え!その通り。
7. まとめ
小雪ちゃん:まとめると――
- 南方航空=魏:規模最大。アジア最大の航空会社。
- 東方航空=呉:国際線で勝負。上海の立地を活かす。
- 国際航空=蜀:フラッグキャリアとしてブランド力抜群。
柴くん:中国の空って、まさに三国志の再現だね!
小雪ちゃん:うん。そしてその戦いは、中国国内だけじゃなくて、世界の航空業界全体を巻き込む大勝負になってるんだよ。
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