誠実を武器に中国ECを制した男
柴くん:
ねえ小雪ちゃん、アリババのジャック・マーやテンセントのポニー・マーはすごかったけど、
中国って、他にも有名なネット企業あるよね?なんだっけ、あの赤いロゴの…
小雪ちゃん:
あ、**JD.COM(京東)のことだね!
それをつくったのが、今回紹介する劉強東(リウ・チャンドン)**さんだよ📦
1. 小さな村から大都会へ
小雪ちゃん:
劉強東さんは、1974年、中国・江蘇省のとある農村に生まれたよ。
生まれた家は本当に貧しくて、冷蔵庫もテレビもなかった時代。
柴くん:
え、そんなところからEC(ネット通販)王者になるの…?すごすぎ!
小雪ちゃん:
勉強はめちゃくちゃ努力家だったんだ。田舎から北京に出て、
難関の「中国人民大学」に合格。社会学を専攻したんだけど、
「学問だけじゃ食べていけない」と思って、プログラミングやビジネスも独学で学んだんだって。
柴くん:
うわ〜、現代の文武両道って感じ!
2. 小さな家電店からスタート
小雪ちゃん:
卒業後、一時は外資系企業に就職してたんだけど、
2000年代に入ってから、北京に小さな電子機器の店舗をオープンしたのがはじまり。
柴くん:
えっ、最初はリアル店舗だったの?
小雪ちゃん:
そう。CDやパソコンパーツを売ってたんだけど、
2003年のSARS流行で店舗を一時閉店せざるをえなくなって…。
柴くん:
あっ、それってコロナの前の…中国で流行った感染症だよね。
小雪ちゃん:
そのときに思いついたのが、「じゃあネットで売ればいいじゃん!」っていう発想。
これがJD.COM(京東)誕生のきっかけなんだよ。
3. JDの“真面目すぎる”戦略
柴くん:
JDってアリババと同じネット通販の会社だよね?
小雪ちゃん:
うん、でもスタイルはけっこう違うよ。
項目 | アリババ(淘宝・天猫) | JD.COM(京東) |
---|---|---|
ビジネスモデル | プラットフォーム型(出店形式) | 自社仕入れ+自社販売 |
配送 | 外部業者中心 | 自社配送(JDロジスティクス) |
品質管理 | 出店者まかせ(レビュー重視) | 自社チェックあり |
柴くん:
なるほど…JDは「Amazon寄り」って感じだね!
小雪ちゃん:
そうそう。しかもJDは**「ニセモノは絶対に売らない」**っていう強いこだわりがあって、
中国ではかなり珍しい“誠実な会社”って評価があるんだよ✨
4. 名言で知る、劉強東の信念
小雪ちゃん:
JDがここまで来たのは、劉強東のある哲学があったからこそ。
たとえばこんな言葉👇
“诚信比聪明更重要。”
Chéngxìn bǐ cōngmíng gèng zhòngyào.
「賢さより、誠実さのほうが大切だ」
柴くん:
うわ、それカッコいいな…。
たしかに「ズルして賢いより、まっすぐなほうが信頼できる」って思う!
小雪ちゃん:
うん、それがJDの会社文化になってて、
だからお客さんも社員も、「この会社信じられる」って思えるんだよね。
5. 未来へ:AI・物流・地方へ
小雪ちゃん:
最近のJDは、ただの通販じゃないよ。いろんな分野に進出中!
- AIを活用した在庫管理や自動配送
- 無人倉庫・自動運転の配達ロボット
- 地方や農村への物流ネットワーク整備
- 医療・保険・フィンテック事業なども展開
柴くん:
まさに「誠実なAmazon」って感じだね。しかも未来的!
小雪ちゃん:
そう、JDは「どんなに田舎に住んでても、都市と同じ品質の暮らしを提供したい」っていうビジョンがあるの。
これ、めっちゃ素敵だと思わない?
☕まとめ:「信頼」は、一番地味で一番強い武器
柴くん:
ジャック・マーのようなカリスマとはまた違うけど、
劉強東さんって“めっちゃ堅実でかっこいい”って思った!
小雪ちゃん:
うん、“派手さ”より“信頼”。それがJDであり、劉強東の生き方だね。
柴くん:
ぼくも今日から、テストのカンニングとか絶対しないで、誠実にやる!
小雪ちゃん:
…そこ比べるところ?(笑)
でもいい心がけだよ🐾📦✨
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