世界の“タッチ面”を作る、知られざる巨人
柴くん:
この前さ、スマホの画面にヒビ入っちゃってさ〜。
でもよく考えたら、これって何でできてるの?誰が作ってるの?
小雪ちゃん:
それ、いい質問!
実はそのガラス部分――つまり「スマホの顔」を作ってる世界トップ企業の一つが、
**中国の「藍思科技(Lens Technology)」**なんだよ📱✨
1. なにをしてる会社?
小雪ちゃん:
藍思科技は、スマートデバイスのカバーガラスを専門に作ってる企業だよ!
柴くん:
えーっと、画面の部分?
小雪ちゃん:
そう!ただのガラスじゃなくて、**タッチ対応で割れにくくて、透明度が高い“特殊ガラス”**なんだ。
主な製品はこんな感じ👇
- スマホ・タブレット・ノートPCの表面ガラス
- スマートウォッチやカーナビ用の曲面ガラス
- IoT家電や工業用ディスプレイ向けガラス部品
2. 創業者・周群飛――工場の流れ作業から「世界一のたたき上げ女性富豪」へ
柴くん:
ところでさ、こんなすごい会社って、どんな人がつくったの?やっぱりエリートの理系博士とか?
小雪ちゃん:
それがね、正反対なの。
創業者の周群飛(ジョウ・チュンフェイ)さんは、湖南省の貧しい農村の生まれ。
5歳でお母さんを亡くして、お父さんは事故でほとんど目が見えなくなった元軍人。
学費が続かなくて学校を中退して、16歳で深圳に出稼ぎに行ったんだ。
柴くん:
えっ…16歳で工場勤め!?
小雪ちゃん:
最初は腕時計のガラスを磨く工場の作業員。朝から晩まで流れ作業。
でも彼女、そこで終わらなかった。
仕事のあとに夜間学校へ通って、会計・パソコン・貿易実務、さらには大型免許まで資格を取りまくったの。
柴くん:
向上心のかたまりじゃん…!
小雪ちゃん:
そして1993年、22歳のとき。貯めたお金を元手に、親戚たちと小さな時計ガラスの作業場を立ち上げた。
転機は2000年代はじめ。携帯電話の画面が「プラスチックからガラスへ」変わる大波をいち早くつかんで、2003年に藍思科技を設立したんだ。
小雪ちゃん:
その後はスマホ時代の主役たちに次々とガラスを供給。2015年の株式上場のときには、「自らの力で成り上がった世界で最も裕福な女性」と報じられるまでになったよ。
柴くん:
工場で流れ作業をしていた人が、その業界の世界チャンピオンに…。漫画みたいな実話だな…。
小雪ちゃん:
「学歴より、学ぶ力」を証明した人だよね。彼女の人生ストーリーは🌟周群飛の回でもくわしく紹介してるよ✨
3. スマホ業界での“ガラス職人”
小雪ちゃん:
藍思科技のすごいところは、**「世界中のスマホブランドに部品を供給してる」**ってところ!
- Apple(iPhone)
- Samsung(Galaxy)
- Huawei(ファーウェイ)
- Xiaomi(シャオミ)
- OPPO/Vivo/OnePlus など中国ブランド全般
柴くん:
めっちゃ出てくるじゃん!
つまり…スマホの「表面」はだいたいこの会社のガラスってこと!?
小雪ちゃん:
そう。“名前は知られてないけど、毎日触れてる”存在なんだよ。
4. 技術で勝負!強みはここ
小雪ちゃん:
藍思科技の強さは、大きく3つあるよ👇
✅ ① 自社一貫体制
- 原材料の加工から、ガラス成形、研磨、強化、印刷、組立まで
- ぜんぶ自社で完結する「垂直統合型」!
✅ ② 自動化&大量生産
- 最新のロボット&クリーンルームで超高効率な量産体制
- 同時に何千万枚ものガラスを加工できる
✅ ③ カスタマイズ対応
- ブランドごとの「カメラ穴の位置」「曲面の角度」「色の印刷」まで対応可能
柴くん:
え、なんかまるで“ガラスのオーダーメイド工房”みたい!
小雪ちゃん:
うん、しかもそれを世界中のスマホの数に合わせて量産できるってところが最強なんだ✨
5. スマホ用ガラス業界・売上比較(2024年・おおよその数値)
| 企業名 | 国籍 | 主な製品分野 | 年間売上高(2024年) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 藍思科技(Lens Technology) | 中国 | スマホ・タブレット等カバーガラス | 約0.9兆円 | 世界中のスマホメーカーに供給 |
| コーニング(Corning) | アメリカ | 強化ガラス(Gorilla Glass等) | 約1.2兆円 | iPhone向けGorilla Glassが有名 |
| 京セラ | 日本 | タッチパネル・セラミック部品など | 約1.8兆円(連結) | 通信・精密部品全般にも強い |
| 伯恩光学(Biel Crystal) | 香港 | カバーガラスの加工・供給 | 非公開(推定1兆円弱) | Appleの別の主要サプライヤー |
柴くん:
えっ、京セラとかコーニングって聞いたことある!
そこに食い込んでる藍思科技って、ほんとすごいんだな…。
6. 世界への広がりとこれから
小雪ちゃん:
藍思科技は中国を中心にしつつ、世界展開もしてるよ!
- 中国:湖南・深圳・重慶などに複数の巨大工場
- ベトナムやインドなどにも生産拠点を拡大中
- 自動車業界・スマート家電・AR/VRなど新分野にも進出予定
柴くん:
スマホ以外にも?これからますます活躍の場が広がる感じだね!
小雪ちゃん:
そう、**「ガラスの会社」じゃなくて「触れるインターフェースの会社」**へと進化してるよ✨
7. 投資家目線で見る藍思科技
柴くん:
ここまで聞いたら気になってきた…。この会社の株って、日本からでも買えるの?
小雪ちゃん:
買えるよ。2015年に深圳市場、2025年7月には香港市場にも上場してる。
投資家がチェックしているポイントを3つだけ紹介するね👇
- 成長の芽:スマホだけでなく、EV(電気自動車)の車載ディスプレイ、折りたたみスマホ用の超薄型ガラス、ロボットなど新分野が育ちつつある
- 注意点:売上の大きな部分を特定の大口顧客(Apple向けなど)に頼っているため、スマホ市場の波に業績が左右されやすい
- 見どころ:「スマホ部品の会社」から「ガラス+組立の総合ものづくり企業」へ変われるかが、長期の勝負どころ
※この記事は情報提供が目的で、特定の銘柄の購入をおすすめするものではありません。投資はご自身の判断でお願いします🐾
8. 柴くんメモ:藍思科技から学べる3つのこと
- 「地味な部品」こそ強い商売――目立つ完成品より、みんなが必要とする部品を握った者が長く勝つ
- 波をいち早くつかむ――「プラスチック→ガラス」の転換期に先に動いた者が市場を取った
- 学歴より、学ぶ力――夜間学校での積み重ねが、世界企業を生む土台になった
よくある質問(FAQ)
Q1. 藍思科技(Lens Technology)はどこの国の会社?
A. 中国・湖南省長沙市に本社を置くガラス部品メーカーです。1993年の小さな作業場から始まり、2003年に設立されました。
Q2. 何を作っている会社?
A. スマホ・タブレット・スマートウォッチ・車載ディスプレイ用のカバーガラスが主力です。近年は組立事業や新素材にも事業を広げています。
Q3. 日本から株を買える?
A. 深圳上場の株式に加えて2025年7月に香港市場へも上場したため、香港株を扱う日本のネット証券から投資しやすくなりました。くわしくは記事末尾の「中国株の始め方ガイド」をどうぞ。
☕まとめ:目立たなくても、世界を支える“透明な巨人”
柴くん:
名前もロゴも見たことなかったけど、実はスマホの顔をつくってた会社って、ちょっと感動だな…
小雪ちゃん:
そう、**「目立たないけど、なくなったら困る」**っていう企業こそ、本当にすごいよね🐾
柴くん:
よし…これからはスマホ落としたとき、まず藍思科技に「ごめんなさい」って心で謝るわ(笑)
小雪ちゃん:
その気持ち、大事にしてあげてね📱✨
📈 藍思科技(Lens Technology)への投資を考えている方へ
藍思科技(Lens Technology)を含む中国株を実際に買うなら、以下の2記事もあわせてどうぞ:

