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🏢第96回 BeiGene(百済神州)

中国の会社
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── 世界と闘う、中国発のがん治療ベンチャー


1.BeiGeneってどう読むの?

柴くん:小雪ちゃん、「BeiGene」ってなんて読むの?「ベイジーン」でいいのかな?

小雪ちゃん:うん、英語では「ベイジーン」って読むよ。中国語では「百済神州(バイジーシェンジョウ)」って言うんだ。

柴くん:百済神州って、なんか中国っぽい名前だね。意味あるの?

小雪ちゃん:「百」は“多くの人を”、
「済」は“救う”、
「神州」は“祖国・中国”って意味。
つまり「中国で多くの命を救う企業になるぞ」っていう強い思いが込められてるんだって。

柴くん:名前からして、覚悟を感じるね!


2.どんな会社なの?

小雪ちゃん:BeiGeneは、がん治療に特化した中国のバイオ医薬品企業。2010年に設立されたよ。

柴くん:まだ15年くらいしか経ってないのに、めっちゃ有名なんだ?

小雪ちゃん:うん、すごいのは**最初から“世界を見ていた”**こと。
中国に本社を置きながら、アメリカ・スイス・オーストラリアにも拠点を持ってるグローバル企業なんだ。

柴くん:つまり、中国の会社だけど、世界で活動してるってこと?

小雪ちゃん:そう!実は最初に上場したのもアメリカのNASDAQなんだよ。
中国企業がいきなりアメリカで上場って、当時はめちゃ話題になったの。


3.どんな薬を作ってるの?

小雪ちゃん:BeiGeneが注力してるのは、がん細胞だけを狙って攻撃する「分子標的薬」や「免疫療法薬」

柴くん:つまり“がんだけをピンポイントで倒す薬”ってこと?

小雪ちゃん:そうそう。主力の薬はこんな感じ👇

薬の名前タイプ対象と効果
Brukinsa(ブルキンサ)BTK阻害薬白血病・悪性リンパ腫などの血液がんに効く
Tislelizumab(ティサレリマブ)PD-1抗体肺がん・食道がんなど。免疫の力でがんを攻撃
Pamiparib(パミパリブ)PARP阻害薬卵巣がんなど。がん細胞の修復をじゃまして死なせる

柴くん:名前はむずかしいけど、どれも“がんとの戦い”に使う武器ってことか。

小雪ちゃん:うん、それぞれ違うアプローチだけど、がん細胞だけをやっつけるスマートな薬なんだ。


4.どうして世界で注目されてるの?

柴くん:でもなんで中国の会社が、こんなに世界で注目されてるの?

小雪ちゃん:理由はふたつあるよ。
ひとつは、最初から「世界に薬を届ける」ことを目標にしてたってこと。
もうひとつは、アムジェン(Amgen)っていう超巨大なアメリカ企業とパートナーシップを組んだこと

柴くん:アムジェンって、がん薬で有名な会社でしょ?

小雪ちゃん:そう。そのアムジェンが、BeiGeneに3,000億円以上を出資してるの。
そのおかげで、BeiGeneの薬がアメリカや欧州にも進出しやすくなったんだ。

柴くん:大企業と手を組むことで、加速してるんだね!

小雪ちゃん:しかも提携だけじゃなく、自社開発も超本気でやってて、世界中で臨床試験(人へのテスト)を同時進行してるよ。


5.「中国発」だけど、やってることは完全に“世界仕様”

小雪ちゃん:BeiGeneは中国の企業だけど、研究開発はアメリカやスイスでもやってるし、製造工場も海外にある。

柴くん:え、中国発だけどグローバルなネットワークを持ってるんだ!

小雪ちゃん:その通り。実際に薬の承認も、中国だけじゃなくて、アメリカ・EU・オーストラリア・ブラジルなどで取ってるよ。

柴くん:日本にはあるの?

小雪ちゃん:今はまだだけど、日本にも進出する可能性は高いと思うよ。アジア展開を強化中だからね。


6.売上はすごい。でも“まだ赤字”?

柴くん:じゃあ、売上も相当あるでしょ?

小雪ちゃん:うん、2024年は約2,300億円。中国系のバイオベンチャーではトップクラスだよ。

柴くん:でも…黒字にはなってるの?

小雪ちゃん:実はまだ赤字なんだ。

柴くん:え、逆に大丈夫なの?

小雪ちゃん:新薬ってね、開発に10年〜15年、数百億〜数千億円かかるの。
今は“未来に向けた投資フェーズ”って感じ。
大手の投資が入ってるから、赤字でも信頼されてるってことだよ。


7.どんな未来を描いてるの?

柴くん:この会社、何を目指してるの?

小雪ちゃん:BeiGeneの目標は、「どこに生まれても、がん治療の選択肢がある社会をつくること」。

柴くん:つまり、先進国だけじゃなくて、発展途上国でも使える薬を?

小雪ちゃん:そう。高品質な薬を、グローバル価格よりずっと安く提供することで、「命の格差」をなくしたいって考えてるの。

柴くん:それは…かっこいいというより、まっすぐでまぶしいね。


まとめ|世界と戦う、命のスタートアップ

柴くん:BeiGeneって、がん治療だけじゃなくて、社会そのものを変えようとしてる会社なんだね。

小雪ちゃん:うん。「世界中の患者に薬を届ける」という理念を、本気でやってる数少ない企業のひとつだよ。

柴くん:まだ若い会社なのに、規模も志もデカすぎる!

小雪ちゃん:これからも、世界のがん治療の地図を塗り替えていく企業になると思うよ✨

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