世界をつなぐPCメーカーの成長物語
1. レノボの基本情報
柴くん:小雪ちゃん、今日はレノボについて教えてほしい!
小雪ちゃん:オッケー。レノボは1984年に北京で「Legend(レジェンド)」って名前でスタートした会社。今では世界最大級のパソコンメーカーで、スマホやサーバーも作ってるんだよ。
柴くん:世界最大級!?どれくらい売れてるの?
小雪ちゃん:2024年度の売上は約8兆円。純利益は約2,100億円で、前年より36%も増えてるんだ。
2. 世界PCシェアでトップ
柴くん:日本だとNECとか富士通のイメージが強いけど、世界だとレノボが一番なの?
小雪ちゃん:そうだよ。2024年の世界パソコン出荷台数は2億6,000万台くらい。そのうちレノボが**約6,200万台(シェア23.5%)**で1位。
2位はHP(22.7%)、3位はデル(16.5%)、4位がApple(9.3%)、5位がASUS(6.9%)なんだ。
柴くん:5台に1台以上がレノボ製なんだ!すごいな〜。
3. 日本企業に例えると?
柴くん:じゃあ日本でいうと、どんな会社に近いの?
小雪ちゃん:レノボはちょっと特殊で、「NEC」や「富士通」のパソコン事業を取り込んでるから、日本で例えるならNEC+富士通+ソニー(VAIO)のパソコン部門を合体させた会社に近いかな。
柴くん:それって、まるでオールスター企業じゃん!
4. 世界進出のカギは「IBMのThinkPad」
柴くん:どうして中国の会社が世界でトップを取れたの?
小雪ちゃん:大きな転機は2005年。アメリカIBMのパソコン部門を買収して「ThinkPad」ブランドを手に入れたんだ。
柴くん:先生が使ってる黒い四角いノートPC、あれThinkPadかも!
小雪ちゃん:そうそう。丈夫でキーボードが打ちやすくて、ビジネスユーザーに人気だから、レノボは一気に世界で信頼を得たんだよ。
5. 日本とのつながり
柴くん:日本企業との関係も深いんだよね?
小雪ちゃん:うん。2011年にNECと合弁会社をつくって、2017年には富士通のパソコン事業も取り込んだんだ。今でも「NEC」や「富士通」ブランドは残ってるけど、裏ではレノボグループが運営してるよ。
柴くん:日本の伝統と中国の勢いが合体してる感じだね!
6. パソコン以外の事業
柴くん:レノボってパソコンだけじゃないの?
小雪ちゃん:もちろん。それ以外にも――
- サーバーやクラウド(売上 約2兆円)
- ITサービス(売上 約7,000億円)
- スマホやタブレット(売上 約5兆円)
って感じで多角化してるんだ。特にサーバー事業は前年比6割以上の成長で、今レノボが力を入れてる分野だよ。
7. スマホ事業「Motorola」
柴くん:スマホもレノボだったっけ?
小雪ちゃん:そう。2014年にGoogleから**Motorola(モトローラ)**を買収して本格参入したんだ。日本ではあまり見かけないけど、アメリカや南米では根強い人気があるよ。
8. 日本企業・世界企業との売上比較
柴くん:売上の規模感を日本の会社と比べるとどんな感じ?
小雪ちゃん:例えば2024年度の売上は――
- レノボ:約8兆円
- NEC(全体):約3兆円
- 富士通(全体):約3.5兆円
- ソニーグループ(全体):約12兆円
柴くん:NECや富士通の倍以上!ソニーに迫るレベルなんだね。
小雪ちゃん:世界のパソコン業界で比べると――
- レノボ:23.5%
- HP:22.7%
- デル:16.5%
- Apple:9.3%
柴くん:Appleよりもずっと多いんだ!意外だな〜。
9. まとめ
小雪ちゃん:まとめると、レノボは「中国発 → IBMのThinkPad獲得 → NEC・富士通と提携」で成長して、いまや世界トップのパソコンメーカー。しかもパソコンだけじゃなく、サーバーやサービス、スマホにも拡大してるんだ。
柴くん:日本で例えると「NEC+富士通+ソニーVAIO」をまとめて、さらに世界で勝負してる感じか。すごいな〜!
小雪ちゃん:うん。高校生の私たちが使ってるPCやタブレットの裏に、実はグローバルで戦うレノボの存在があるんだよ。
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