🏢第２２５回　OCT Group（華僑城集団）

―「歴史と芸術で遊ぶ」中国カルチャーテーマパークの巨人

柴くん：「小雪ちゃん、中国のテーマパークって派手なイメージあるけど、OCT（オーシーティー）はどんな会社なの？」
小雪ちゃん：「うん、OCTはね、“文化と歴史をテーマにした遊園地”を作ってるんだよ✨」

正式名称は 華僑城集団有限公司（Overseas Chinese Town Group）。
1985年に中国政府系企業として設立された、
“文化・観光・都市開発”を一体化した大手グループなんだ。

🎡「観光を通して文化を伝える」
それがOCTのポリシーなんだよ。

OCTは、

と、中国でも屈指の巨大観光企業🌏

しかも本社は**深圳（シンセン）**で、
Fantawild（方特）やChimelong（長隆）と同じ“南部観光トライアングル”を形成している。

パーク名	特徴	エリア
深圳世界之窓（Window of the World）	世界の名所をミニチュア再現（ミニエッフェル塔など）	深圳
華僑城歓楽谷（Happy Valley）	絶叫マシン・水上アトラクションが人気の遊園地	全国12都市
錦繍中華・民俗村（Splendid China & Folk Village）	中国56民族の文化や建築を体験できる	深圳
大地芸術谷・歓楽頤園	芸術×自然を融合した新コンセプトパーク	雲南・成都など

柴くん：「“世界の窓”って、名前からしてワクワクするね！」
小雪ちゃん：「うん✨ “世界旅行を1日で体験できる”のが売りなんだよ！」

Fantawildが「アニメ×技術」、
Chimelongが「動物×リゾート」なら、
OCTはズバリ「文化×芸術×教育」。

「遊びながら文化を知る」
これがOCTが目指すテーマパークの形なんだ。

民族舞踊や伝統衣装、古代建築の再現など、
“文化遺産の体験化”に特化していて、修学旅行にも人気がある✨

柴くん：「つまり“文化のテーマパーク”だね！」
小雪ちゃん：「そう！ディズニーが“夢”、OCTは“ルーツ”を伝えるんだ💡」

OCTは、もともと中国政府が
「海外華僑（中国出身の移民）」と国内を結ぶ文化拠点として設立した。

だから名前の「華僑城（Overseas Chinese Town）」には、
「文化の交流都市」という意味が込められてるんだ🌏

「文化是旅游的灵魂。」
(Wénhuà shì lǚyóu de línghún.)
「文化こそ、観光の魂である。」

小雪ちゃん：「つまりね、観光って“見に行く”だけじゃなくて、“感じる”ことが大事なんだよ。」
柴くん：「なんか修学旅行の先生みたい（笑）でもわかる！」

OCTはテーマパークだけじゃなく、
都市再開発や観光都市づくりにも関わってる。

たとえば、

観光を起点に、街づくりまで広げるビジネスモデルが特徴なんだ。

企業名	主なテーマ	売上（2024）	特徴
OCT（華僑城）	文化・教育・民族体験	約3,000億円	国家系・芸術志向
Fantawild（方特）	アニメ×テクノロジー	約3,500億円	民間企業・地方展開
Chimelong（長隆）	動物×リゾート	約3,200億円	民間企業・家族向け
Disney Parks	夢・ストーリー	約4兆円	世界ブランド

柴くん：「なるほど、中国の三大パークって、ちゃんと“住み分け”できてるんだね！」
小雪ちゃん：「そう✨ “物語で魅せる”ディズニーに対して、“文化でつなぐ”のがOCTの立ち位置だよ。」

OCTは「体験教育（エデュテインメント）」の先駆者でもある。

・民族音楽のライブステージ
・伝統工芸のワークショップ
・書道・漢服体験エリア

小雪ちゃん：「だから、子どもから大人まで“文化を遊ぶ”ことができるんだ。」
柴くん：「ほんと、“中国の文化テーマパーク”って感じだね！」

近年は、

といった「デジタル文化観光」にも挑戦している。

地方都市の歴史をテーマにした新パークも建設中で、
“文化遺産のリアル版ミュージアム”を全国に広げていく計画なんだ。