🌟第７回　張一鳴（チャン・イーミン）

TikTokを作った“静かな革命児”

柴くん：
ねぇ小雪ちゃん、TikTokって中国生まれってホント？

小雪ちゃん：
本当だよ♪ 作ったのは**張一鳴（チャン・イーミン）**っていう、
ちょっと人見知りな天才プログラマーだったんだよ📱

小雪ちゃん：
張一鳴は1983年生まれ、中国南部の福建省ってとこで育ったの。
ちっちゃいころから静かで、でもパソコンが大好き。

柴くん：
まさに“陰キャ天才”タイプだ（笑）

小雪ちゃん：
大学は中国の理系エリート校「南開大学」でソフトウェアを学んで、
同期のPCの不調も全部直してあげるっていう、ちょっと変わった人だったんだって。

小雪ちゃん：
最初は普通にサラリーマンだったんだよ。
旅行サイトやマイクロブログ企業で働いてて、そこで「アルゴリズムで人を助けたい」って思うようになったの。

柴くん：
アルゴリズムって、なんか数式っぽいやつ？

小雪ちゃん：
うん、たとえば「その人が好きそうな情報を自動で出してくれる仕組み」だね。
今では当たり前の「おすすめ表示」を、中国で一早くアプリに取り入れた人なの📲

小雪ちゃん：
2012年、彼は**「字節跳動（バイトダンス）」って会社を作るの。
最初に出したのが「今日頭条（ジンリートウティアオ）」っていうニュースアプリ**。

柴くん：
ニュースってつまんなそうだけど…。

小雪ちゃん：
でもこれは違った！
人によって出てくる記事が変わるんだよ。柴くんなら「アニメ」とか「動物動画」ばっかり出てくるかも（笑）

柴くん：
それはヤバい、時間吸い取られるやつ！

小雪ちゃん：
その後、彼が作ったのがDouyin（中国版TikTok）。
そして2017年、世界向けに出したのがTikTok！

柴くん：
えっ、TikTokってそんな最近だったの？

小雪ちゃん：
うん。しかもすごいのは、1人1人の好みに合わせて動画を出すAIの力！
中毒になる理由も、「脳みそが気持ちよくなる順番」で出てくるからなんだよ…。

小雪ちゃん：
TikTokって、世界中で流行ってるけど、
言葉じゃなくて音楽・動き・表情だけで通じる動画が多いでしょ？

柴くん：
たしかに、海外の動画も見てるかも！

小雪ちゃん：
彼は「言葉じゃなくても、面白さは世界で共通してる」って信じて、
最初からグローバルを狙って作ってたの！

“信息创造价值。”
(Xìnxī chuàngzào jiàzhí)
「情報は価値を生み出す。」

“伟大的公司应有全球的眼光。”
(Wěidà de gōngsī yīng yǒu quánqiú de yǎnguāng)
「偉大な企業は、世界を見る目を持っているべきだ。」

“不要用战术上的勤奋掩盖战略上的懒惰。”
(Bùyào yòng zhànshù shàng de qínfèn yǎngài zhànlüè shàng de lǎnduò)
「小さな努力で、大きな準備不足をごまかすな。」

柴くん：
3つ目のやつ、耳が痛い…テスト前にやった気がする（笑）

小雪ちゃん：
2021年、張一鳴は自分でCEOを降りて、若いリーダーに任せたの。

柴くん：
なんで！？まだ若いのに！

小雪ちゃん：
「自分は人前に立つのが得意じゃない。もっと未来の技術に集中したい」って。
いまはAIとか教育分野にすごく力を入れてるんだよ。

柴くん：
派手じゃないけど、ものすごい人だね…。
TikTokでみんなが笑ってる裏に、こんな頭脳があったなんて。

小雪ちゃん：
うん。**「人を楽しませたい」＋「技術の力で広げたい」**って、
静かだけど、すごく情熱的な人なんだよ🐾

柴くん：
よーし、ぼくもAIで何か面白いこと作れるようになりたい！

小雪ちゃん：
その前にまず宿題終わらせよっか（笑）