🏢第２２８回　VIPKid（維宝教育）

― アメリカの先生と中国の子どもをつないだ「オンライン教室の革命」

柴くん：「ねぇ小雪ちゃん、“VIPKid”って、どんな会社なの？」
小雪ちゃん：「それはね、中国の子どもがオンラインで英語を学ぶサービスを作った会社だよ💻✨」

VIPKidは2013年に北京で設立されたEdTech（教育テック）企業。
創業者は女性起業家の**Cindy Mi（ミー・ウェンジャオ）**さん。
たった1台のノートパソコンから始まったんだ。

小雪ちゃん：「基本は“1対1の英会話”！」
子どもが家からパソコンでログインすると、
画面の向こうにはアメリカ人の先生がいて、リアルタイムで英語を教えてくれるんだ。

柴くん：「へぇ〜、家にいながら留学気分だね！」
小雪ちゃん：「そうそう✨ “中国の家庭に英語の先生を届ける”って発想が新しかったんだ。」

Cindy Miさんはもともと英語教師。
でも「1人の先生が教えられる生徒には限界がある」と気づいて、
オンラインで世界中の先生とつなぐ仕組みを考えたんだ。

「教育に国境はない。」
(Jiàoyù méi yǒu guójiè.)
「教育に国境はない。」

その理念が、VIPKidの原点になっている🌍

設立から数年で、登録講師は10万人超（北米中心）、
生徒は80万人以上に。

売上も2019年には約6000億円規模まで急成長📈
投資家にはテンセントやセコイア・キャピタルなど大手が並んでいた。

柴くん：「教育ビジネスって、そんなに伸びるの！？」
小雪ちゃん：「うん、中国では“教育こそ最大の投資”だからね。」

まるで「Netflixで学ぶ」ような感覚だったんだ🎧

小雪ちゃん：「あとね、講師が子どもを励ますスタンプを送ってくれるの。
“Good job!”とか“Wow! Excellent!”みたいに✨」
柴くん：「やる気出そう〜！」

2021年、中国政府が「双減政策（学習負担の削減）」を導入。
営利目的のオンライン学習が規制され、
VIPKidも外国人講師の授業を制限されることに。

一時期、授業の大半が停止してしまったんだ😢

柴くん：「えっ、それって大ピンチじゃん！」
小雪ちゃん：「そう…でも今は、“AI教材”や“国内向け英語学習”に方向転換してるよ。」

現在のVIPKidは、AIによる発音判定や自動フィードバックを導入。
外国人講師の代わりに、AIアバター教師が授業を担当する新モデルも進行中！

小雪ちゃん：「“AIが先生”って未来っぽいでしょ？」
柴くん：「ほんとだ、ドラえもんの世界みたい！」

小雪ちゃん：「日本は“まじめに続ける”スタイル、
中国は“楽しみながら上達”スタイルなんだ✨」

VIPKidは「教育をエンタメ化する」方向に進化中。
自社アニメや英語ゲームを使って、
子どもが“勉強してるのに楽しい”環境をつくっている🎮

また、アメリカ・東南アジアなど海外市場にも再進出を始めてるんだ。