🏢第499回 薬明康徳(WuXi AppTec)とは?薬明生物の”双子企業”と規制リスクを5分で解説

薬明康徳(WuXi AppTec)とは?薬明生物の”双子企業”と規制リスクを5分のイメージ画像 中国の経営者
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結論ファースト:薬明康徳(WuXi AppTec)は、新薬の研究・開発を受託するCRO世界大手。第474回で紹介した薬明生物(WuXi Biologics)と同じ「薬明」グループの姉妹企業で、近年は米国の規制強化という逆風にも直面しています。

「薬明生物」の姉妹会社

柴くん:「第474回で薬明生物を紹介してたけど、薬明康徳って別の会社なの?🤔」

小雪ちゃん:「紛らわしいけど別会社なの!どちらも李革(リー・ゴー)という同じ創業者が興した「薬明」グループのファミリー企業だよ✨ 薬明生物が主に「バイオ医薬品の製造委託(CDMO)」を担うのに対して、薬明康徳は「新薬の研究・開発の受託(CRO)」が専門なの」

柴くん:「つまり役割分担してるってこと?」

小雪ちゃん:「その通り!新薬の卵を見つける研究段階を薬明康徳が、実際に薬として量産する段階を薬明生物が担う、という新薬開発のバリューチェーン全体をグループでカバーする体制になってるんだよ。2000年創業で、薬明グループの中でも一番歴史が長い中核企業なの」

米国発の規制リスクという逆風

柴くん:「「規制リスク」ってどういうこと?」

小雪ちゃん:「近年、アメリカ議会で「バイオセキュア法案(BIOSECURE Act)」という法案が議論されてるの。中国のバイオ企業(薬明グループも名指しで含まれる)との取引を、米国政府関連の事業から制限しようという内容で、安全保障上の懸念が理由とされてるんだ😅」

柴くん:「それで株価にも影響が出てるの?」

小雪ちゃん:「出てるよ。法案が話題になるたびに株価が大きく変動する展開が続いてるの。米国の製薬会社にとって薬明グループは重要な取引先だから、法案の行方次第でグローバルな新薬開発のサプライチェーンにも影響が及ぶ可能性があるんだよ💡」

薬明康徳の基本情報

創業年 2000年
創業者 李革(リー・ゴー)
本社 江蘇省無錫市
上場市場 上海証券取引所・香港証券取引所(重複上場)
事業内容 新薬の研究開発受託(CRO)、薬明グループの中核企業
薬明生物・薬明康徳のように「1つのグループが新薬開発の川上から川下までを分担する」体制は、効率性は高い一方、片方に規制リスクが及ぶと関連会社全体の株価が連動しやすいという弱点もあるの。柴くんメモ:地政学リスクは、直接名指しされた会社だけでなく、グループ企業全体に波及することも覚えておきたいね📝

投資の視点💰

薬明康徳は上海・香港市場に上場しています。SBI証券・楽天証券・マネックス証券などで香港株取扱いがある口座から投資可能です。米国のバイオセキュア法案の審議動向が株価に大きく影響するため、規制ニュースへの注意が欠かせません。

※投資は自己判断で。元本が保証されるものではありません。SBI証券・楽天証券・マネックス証券などで購入を検討する際は、必ずご自身でリスクを確認してください。

よくある質問

薬明康徳と薬明生物はどう違いますか?

薬明康徳は新薬の研究・開発受託(CRO)、薬明生物はバイオ医薬品の製造受託(CDMO)を専門としており、同じ李革が興した薬明グループの姉妹企業です。

薬明康徳にはどんなリスクがありますか?

米国で審議されているバイオセキュア法案により、米国政府関連事業からの取引制限を受ける可能性があるとされています。

薬明康徳の株はどこで買えますか?

上海証券取引所・香港証券取引所に上場しており、香港株を扱う日本の証券会社から投資できます。

まとめ

新薬開発の縁の下の力持ちとして成長してきた薬明康徳。しかし今、その存在感の大きさゆえに、米中対立という新たな試練に直面しています。

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