― 利益率60%超え!? レーザー切断機の「脳」を独占する、知られざる最強のソフト企業 ―
柏楚電子(Bochu Electronic/ボーチュ・エレクトロニック)は、レーザー切断機を動かす制御システムで中国市場を席巻するソフトウェア企業。派手さはないのに利益率は50〜60%という「隠れ最強企業」です。この記事では、その正体を5分で解説します。
1|「鉄を切る機械」の裏にいる巨人
柴くん: ねぇ小雪ちゃん。中国の工場で、鉄板を火花散らしながらバシバシ切っている『レーザー切断機』ってあるよね。あの機械を作っているすごい会社があるの?
小雪ちゃん: いいところに目をつけたね! でも、本当にすごいのは機械そのものじゃなくて、それを動かす『システム』を作っている 柏楚電子(ボーチュ・エレクトロニック) なんだよ✨
柴くん: システム? ソフトウェアってこと?
小雪ちゃん: そう! レーザーをどう動かすか、どう効率よく鉄板を切り抜くかをコントロールする『脳』の部分。中国の中・低出力レーザー切断機の市場で、なんとシェアを6割以上も握っている独占企業なんだよ💡
2|もはや「数字がバグっている」収益力
柴くん: シェア6割はすごいけど、そんなに儲かっているの?
小雪ちゃん: 実績を聞いたら、ひっくり返るよ。2024年の売上高は約17.3億元(約360億円)なんだけど、純利益が約8.8億元(約185億円)もあるの。つまり利益率が50%〜60%っていう驚異的な数字なのよ💰
柴くん: えっ、売り上げの半分以上が利益!? 100円売って60円残るなんて、怪しい商売じゃないの?笑
小雪ちゃん: あはは、全然怪しくないよ! 彼らは工場に重たい機械を売るんじゃなくて、中身の『ソフト』を売っているからなの。開発が終われば、あとはコピーして売るだけ。だからこんなに利益が残るんだよ。
柴くん: なるほど、ソフトウェア企業の強さそのものだね。
3|「5人の天才」がアパートで始めた
柴くん: どんな天才がそんなシステムを作ったんだろう。
小雪ちゃん: 創業者は、名門・上海交通大学出身の5人の若者たち。2005年にアパートの一室で始めたスタートアップなんだよ。当時は海外製しかなかった高価な制御システムを、『自分たちでもっと安くて使いやすいものを作れる!』って信じて開発したんだって💡
柴くん: アパートから世界的なソフト企業へ……。まさに中国版のガレージ・ドリームだね!
小雪ちゃん: そうなの。今や中国国内のレーザー切断機メーカーは、柏楚電子のソフトを入れないと商売にならないとまで言われているわ。
4|鉄を切るだけじゃない、「ムダ」も切る!
柴くん: ただ切るだけなら、他のソフトでも良さそうだけど……
小雪ちゃん: 柏楚電子のソフトは、『いかに鉄板をムダなく使い切るか』の計算が神がかっているの。パズルのようにパーツを組み合わせて、捨てる部分を最小限にする。これが工場のコスト削減に直結するから、みんなこぞって導入するんだよ🐾
柴くん: なるほど! 使うだけで工場が儲かるなら、ソフト代が高くても買うわけだね。
小雪ちゃん: 一度使い始めると、現場の職人さんたちがその操作に慣れて、他社のソフトに乗り換えにくくなる。この「乗り換えの壁」も柏楚電子の強さの秘密なの。
5|次なるターゲットは「厚い鉄」と「溶接」
柴くん: これから、もっと成長する余地はあるの?
小雪ちゃん: 大いにあるわ! 今はもっと難易度が高い『高出力(厚い鉄を切る)』分野や、レーザーを使った『溶接』の分野にも進出しているの。さらにはスマート工場のプラットフォーム作りまで。製造業のデジタル化が進むほど、彼らの出番は増える一方よ🔥
柴くん: 製造業の裏側を、ソフトの力で全部飲み込もうとしているんだね。
6|柏楚電子の株は買える?
柴くん: こんなに儲かる会社なら、株のことも気になるなぁ。
小雪ちゃん: 柏楚電子は上海証券取引所の科創板(ハイテク企業向け市場)に上場しているよ(銘柄コード688188)。ただし中国本土のA株銘柄だから、日本の証券会社では取り扱いが限られるの。取扱状況は自分の証券会社で確認してみてね。
小雪ちゃん: 中国株が初めての人は、中国株のはじめ方とおすすめ銘柄まとめから読むのがおすすめよ。
7|柴くんのまとめ
- 柏楚電子は2005年、上海交通大学出身の5人がアパートで創業したソフトウェア企業
- レーザー切断機の「脳」=制御システムで中国の中・低出力市場シェア6割超
- 売上約360億円・純利益約185億円、利益率50〜60%の驚異的な収益力
- 強みは「鉄板をムダなく使い切る」最適化技術と、現場に浸透した乗り換えの壁
- 次の戦場は高出力切断・レーザー溶接・スマート工場。上海科創板上場(688188)
柴くん: アパートから始まって、今や利益率60%で工場の『脳』を支配しちゃうなんて……。柏楚電子はまさに、中国最強の『隠れハイテク企業』だね。ぼくもいつか、自分のやる気を『最適化』して、最小限の努力で最大の結果を出せるソフトを開発してほしいなぁ🐾
小雪ちゃん: あはは、柴くんの場合は、おやつを食べるスピードを最適化するソフトの方が先に入りそうだけどね!⚡✨
❓ よくある質問(FAQ)
Q.柏楚電子(Bochu Electronic)とは何の会社?
A.レーザー切断機を動かす制御システム(ソフトウェア)を開発する中国企業です。2005年に上海交通大学出身の5人が創業し、中国の中・低出力レーザー切断機向け市場でシェア6割以上を握ります。
Q.なぜ利益率がそんなに高いのですか?
A.販売しているのが機械ではなくソフトウェアだからです。開発後の追加コストが小さいため、利益率は50〜60%に達します。
Q.柏楚電子の株は買えますか?
A.上海証券取引所の科創板に上場しています(銘柄コード688188)。中国本土のA株銘柄のため、日本の証券会社では取り扱いが限られます。
あわせて読みたい:柏楚電子と同じく「日本メーカーの牙城」に挑んでいる中国企業に、有機ELパネル用のFMM(ファインメタルマスク)を手がける衆凌科技(Zhongling Technology)があります。制御ソフトと精密部材、切り口は違いますが「地味だが不可欠な領域で国産化を進める」という中国製造業の共通パターンが見えてきます。
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