🔥第491回 圆通・申通・韵達とは?中国宅配便を支配する「同郷ネットワーク」を5分で解説

圆通・申通・韵達とは?中国宅配便を支配する「同郷ネットワーク」を5分で解説のイメージ画像 中国の経営者
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結論ファースト:圆通・申通・韵達・中通など、中国の主要宅配便会社の創業者の多くは、浙江省桐廬県という一つの田舎町の出身者たちです。この驚くべき「同郷ネットワーク」が、今日の中国EC物流を支えています。

1つの田舎町から生まれた宅配便帝国

柴くん:「中国の宅配便会社って、圆通・申通・中通・韵達……名前が似てて覚えられないんだけど🤔」

小雪ちゃん:「実はそれ、偶然じゃないの!これらの会社の創業者の多くが、浙江省杭州市の郊外にある「桐廬県」という同じ田舎町の出身なんだよ✨ 「通」や「達」という字が社名に多いのも、お互いに影響を受け合った関係だからなの」

柴くん:「え、みんな知り合いだったってこと?」

小雪ちゃん:「その通り。最初に宅配便業を始めたのが申通の創業者・聶騰雲で、彼のもとで働いていた人や、同郷のつながりを持つ人たちが、次々と独立して自分の宅配便会社を立ち上げていったの。まさに「同郷ネットワーク」がそのまま業界地図になったケースなんだよ💡」

価格競争の最前線

柴くん:「会社ごとの違いってあるの?」

小雪ちゃん:「事業モデルはどこも似ていて、フランチャイズ制(加盟店が実際の配達を担う仕組み)を採用してるのが共通点。その分、値下げ競争が非常に激しくなりやすい業界構造なの。中国の宅配便は1個あたり数十円という激安価格で運ばれることも珍しくないんだよ📈」

柴くん:「そんなに安くて儲かるの?」

小雪ちゃん:「ここが厳しいところで、荷物1個あたりの利益はごくわずか。だからこそ「いかに多くの荷物を効率よくさばくか」という規模の勝負になってて、アリババ系のEC取扱量の急増が各社の成長を支えてきたの。逆に言えば、EC成長が鈍化すれば一気に苦しくなる構造でもあるんだよ😅」

主要3社の基本情報

申通快逓(STO) 聶騰雲が創業。「桐廬幇」の元祖的存在。上海証券取引所上場
圆通速逓(YTO) 喩渭蛟が創業。取扱量で業界トップ級。上海証券取引所上場
韵達股份(Yunda) 聶騰雲の親族関係者らが創業に関与。深セン証券取引所上場
共通の事業モデル フランチャイズ制(加盟店配送)、EC荷物中心、薄利多売
1つの田舎町から複数の上場企業が生まれるのは、シリコンバレーの「PayPalマフィア」にも似た現象。人的ネットワークと成功体験の伝播が、いかに産業クラスターを生み出すかを示す好例なの。柴くんメモ:中通快逓(第439回に紹介済み)も同じ「桐廬幇」出身。気になったらそちらもチェックしてね📝

投資の視点💰

これらの企業はいずれも中国国内市場(上海・深セン)に上場する中国A株です。日本からの直接投資は限定的ですが、EC取扱量の伸びと価格競争の激しさのバランスが、この業界を見る上でのポイントです。

※投資は自己判断で。元本が保証されるものではありません。SBI証券・楽天証券・マネックス証券などで購入を検討する際は、必ずご自身でリスクを確認してください。

よくある質問

なぜ中国の宅配便会社は名前が似ているのですか?

創業者の多くが浙江省桐廬県の出身者で、互いに影響を受け合いながら独立していったため、「通」「達」を含む似た社名が多くなりました。

中国の宅配便業界にはどんな課題がありますか?

フランチャイズ制と激しい価格競争により、荷物1個あたりの利益率が非常に低い構造的な課題があります。

中通快逓もこのグループに含まれますか?

はい、中通快逓(ZTO)も同じ桐廬県出身者による創業で、業界最大手の一角です。詳細は中通快逓の記事をご覧ください。

まとめ

1つの田舎町の同郷ネットワークが、14億人分の荷物を運ぶ巨大産業を生み出した——中国宅配便業界の成り立ちは、人のつながりがビジネスにもたらす力を教えてくれます。

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